冬に登る太陽

織風 羊

紅冬



山並みを見れば

薄く伸びた灰色の雲


朝日を浴びて

輝く雲間に

やっと登り始めた赤が空を染め


澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み

悪いことなど無いと言い聞かせ

無理やりにも笑顔を作れば


今日一日に感謝を込め

魂宿るこの身体に

元気でありがとうと呟き


ア・カペラが流れる部屋で

もうすぐ来るクリスマスに

時は止まってはくれないと思う


その思いに

子供達に贈るべきプレゼントを思案し

流れゆく季節も悪くないものだと

去年の贈り物を思い起こす

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