「白い闇」を含む小説

　人類が神と讃える上位存在から生み出された、原初の魔王にして吸血鬼。 　真祖、クラティア・クリスタロスは真っ白な、何も無い空間で目を覚ました。 　辺りを見渡せど周囲には何もなく…

前回黒い闇と白い闇の投稿時、ギロチンについては素通りしてきました。 調べてみるといろいろなことが分かってきて、追記の形で書いてみました。 あまりいい題目でもないし、皆さん目を背け…

天使長には双子の美しい『娘』がいた。 金髪に、エメラルドと紅い瞳のオッドアイの双子の姉、リラ。 銀髪に、エメラルドの瞳の双子の妹、リア。 しかし、姉であるリラの実際の性別は男性…

あらすじ 「唄声が……聞こえた気がします」 　そこは荒れ狂う吹雪を讃える機巧山。 　地方の瑠璃島市にて催されていた雛曵き祭りを鑑賞後、機巧人形劇団を名乗る七人の劇団員は、人形峠と…

その街は常に霧に覆われていた。 一年を通じて霧が晴れることはなく、街の全貌を白い闇に隠しているのだ。 そしていつしか霧に紛れて「怪獣」が住み着くようになった。 人々は白い霧と、そ…

変哲のない日記帳だ。あらかじめ日付が書き込んであって、その下に余白がある。横書きのものだ。それに何も書かれていないということは――

目覚めると謎の施設の中だった。 少年の身にいったい何が起きたのか。 外の世界はどうなってしまったのか。 何もわからないままに過ぎてゆく日々。 そしてやっと再会できた父と兄が語った…

男は気がついたら何もかも失っていて、白い闇が包む中、微かな希望を思い出し、遠くで光を帯びて輝き続ける「澪つくし」へとボートを進めていく。

雪山で遭難した男がたどり着いたのは壁も屋根も扉も何もかもが白で統一された宿だった。 雪に溶け込むその宿には一人の少女がいた。 少女は男の訪れを待っていたかの様に男を迎え入れた。 …

これは京都の西にある病院の中で起こった現実。 人は一体どの様にして追い詰められれば自我が崩壊されていくのか。 壊れた心、眠れなくなってしまった日々の中で食事も出来ずにただただ泣い…

大寒波で降り積もる雪。 深夜に家路を急ぐ男。聞こえてくる足音。 振り返った男が見たものは？ 大寒波が過ぎ去った数日後、夜に家路を急ぐ女。 聞こえてくる足音。振り返った女が見たの…

ある日世界は白い闇に包まれた。 長方形で分厚く柔軟なソレは人間をどんどん飲み込んでいく。 人間が生み出した恐怖の象徴「オフトゥン」ーー！！ ↓前回の投稿↓ 『貴様、プレミア…

楽しいはずの修学旅行が惨劇に見舞われた。 生徒たちは生き延びるために奮闘するが……。

主人公・光は10年前に重度のうつ病と診断された。10年前といえば、まだうつ病というものの認識が正しくされていない時代。光は誤解と偏見のなか、治療を続けていく。 うつ病、そして精神…

伏見沙織さんの、「プロットの成長を見守ろうプロジェクト」向けに書きました。

　雪の海に覆い尽くされた世界。巨大なナマズ達の脅威に怯えながら生きる人々。そんな彼らが暮らす辺境の街で、逞しく？　生き抜く主人公ヒカリと、その仲間達の事件譚。

Ｓ氏が目を覚ましたのは白く閉ざされた空間だったーー サクッと読めるショートショートＳＦストーリーです。