「独善的」を含む小説

全156話、完結済み。 7年前の深い罪の重さに押し潰されそうになりながらも辛うじて抜け殻のように生きている裕樹（ひろき）は、岩手県盛岡市の北にある引退競走馬の牧場「シェアト」でひ…

<登場人物> ・松岡祐二　　 松岡家の長男。小柄で細面の顔たち、二枚目ではないが女性の母性本能を擽る隠れた魅力もある。性格はおとなしく温厚そのものだが、好きな女性には積極的。 …

異色膾炙（いしょくかいしゃ）。異なった認識。あるいは異なった解釈で人々の間に広く知れ渡っていること。 宇宙の外殻から0.001ミリにも満たない極小が切り取られた。それは二体の怪…

側から見れば羨ましく見える景色があるのは、自分達がその場を選んでいるから見ているだけだ。 出会いがロマンチックなのは限られている。 だが、非日常を見る時のみマッチングする関係の方…

「ねぇ、リコち。好きな人、いる？」 　ごめんね、リコち。 　あなたがこの手の質問をすごく嫌っていること、本当はわかってた。 　それでももう抑えられないんだ。こんなにも一方的で独…

動物たちが同じ言語で共生してる世界で独善的に生きた者たちの末路を描くオムニバス形式の短編小説。 現代社会における『後悔先に立たず』 相手が何者か知らなくても繋がれる今の社会だから…

嫌なキャラポジの幼馴染モブが、後悔している青春時代に時間が戻ってやり直し、幼馴染に降りかかるトラブルを誰にも気づかれぬまま助ける話。

◇あらすじ◇ 突如発生したマフィアの抗争にクルージング船の乗員乗客が巻き込まれて死亡。加えて船長も死亡し航行不能に陥る。緊張状態の船内で、救助を待つ五人の話。 ※　本作は元々声劇…

十字軍騎士レオナルドは異端審問官として、グリンダム家に赴くこととなった。 そこでは既に、冒涜的で破滅的な儀式は終わり、人としての存在を終えた少女アレシアの狂気の鳥籠だった。

須田春彦には彼女がいる。 九尾の狐と人間の血を引く半妖の玉藻妖子。 彼女は独善的でわがままでだらしなく容姿がいいだけの女のように見えるけど。 二人にしかわからない信頼に結ば…

葛切真菰（くずきり　まこも）…大柄でチンピラのような服装を好む、いかついゲームクリエイター。由緒正しい陰陽師の家系に生まれ、一通りの術は使える。霊的なものに感応しやすく、悪念や魍…

夢月七海さまの自主企画「同題異話・十月号　　茜色した思い出へ」参加作 同じお題で皆で話を書こうというものです。 従者の少年ハンスと暮らす魔女ジェシカ。 五年ぶりの魔女の集会にハ…

息子に誇れるようなヒーローに、いつまでいられるのだろうか。

鳴らされる笛の音。こちらに歩み寄る、警官服姿の男。 一方通行な想いはほとばしり、独善的な絶叫がこだまする。

――世界は、異世界から突如現れた、謎の生命体との戦争で疲弊していた。 いまだ、戦争の爪痕が深く残る日本。 人びとは、幻想子(ファンタジウム)と呼ばれる、未知の物質が引き起こす災…

倉木幸太は今日も暗い顔をしていた。そんな中、町で出会ったのは、全身に銀色のタイツを纏いラジカセを背負ったお爺さん。高らかに叫ぶ口上、独善的な正義、少しぼけちゃった思考、全てがヒー…

世界との繋がりを失い、痛みや罪悪感さえも失った、彷徨う死人が悪鬼へと変わる物語。 平凡な男が、ほんの少しの切っ掛けで変貌し、怪異へと育っていく。 それでも変わらぬ人の世の営みに、…

行き詰まりの世界で、壮大な物語も、救いも無い。あるのはただ、独善的な願い。

生意気なことを言ってすみません。ただ、現代人はあまりにも無個性で、意思を持っていなさすぎるのではないかと思います。世間に疲れきった私たちは、液晶の中に多く繋がりや心の支えを見出し…

作家をしている「先生」と、お妾の「かよちゃん」。 先生から注がれる愛に、彼女が後ろめたさを感じてついた、独善的で幼い嘘とはーーーー。 お初にお目にかかります。ツシマと申します！…