「煙草 掌編」を含む小説

高校時代、僕は同級生と『トルエンMAX』という漫才コンビを組んでいた。文化祭のステージで披露したネタは大ウケで僕等は「プロでも通用するんじゃないか」と本気で語り合った。けれど、卒…

窓の外の暗闇に閃光が走り、２秒ほど後に雷鳴が轟く。(近いな)湯地慶彦は心の声で呟き、僅かに警戒する。しかし、その後は閃光が走る事も雷鳴が轟く事も無かった。その内、強めの雨が降り出…

文芸サークルの生意気な後輩は言う「くだらない予定調和なんて書きたくない」と。彼はただの一本の掌編すら書き切った事はないのだけれど。

今ではつながりの消えてしまった、大学時代の友人の話。

『飴玉』、『煙草』、『火酒』に続く第4弾です。深夜、眠れない時にふと読みたくなる作品になりますように。

『飴玉』『煙草』に続く第3弾です。

『だからわたしも、この一本を吸う時に、祈りを込めているの』 大好きな先輩の送別会。 碌に想いも伝えられずに落ち込んでいた私は、先輩に誘われて二人で会うことになる。 雨の気配にも、…

『飴玉』、『煙草』に続く第三作です。 意味がわかると怖い話です。

恋人の身体が良くなかったから煙草を吸う時は、いつもベランダだった。それ以外に特に他意はない。それなのに蛍が甘く灯る数分があった。

『飴玉』に続く第二作です。

掌編No.001

純文学掌編(ショートショート)

夜中に煙草を喫うだけです。 短いです。初投稿です。

煙草を小説に組み込むのはムリでした！

隣の席、斜向かいのソファに腰を下ろした男性が、 ウエイトレスの持って来た"おしぼり"の袋を開けながら言った。 「アイスティーお願いします」

秋に中途採用で入社してきた澤井のせいで、優香は残業ばかりの日々を送っていた。心身ともに疲れ果てていた彼女は、唯一のストレス解消法である煙草を吸いながら帰るのだが……

点きっ放しのテレビには、 再生を終了したＤＶＤのメニュー画面が映ったまま、 短く同じ動きを繰り返していた。 「また、やっちゃった…」

大学生の彼と、受験生の私。 電話は週一回、十五分間と決めている。 短い時間の中、伝わってくる彼の温もり。 不器用な遠距離恋愛の1ページ。