「影絵」を含む小説

＃因習村コンテスト 第7回因習村コンテスト参加作品です。 障子に映る蠱惑的な影絵、その向こうにいるのは……？

Haec est nescis fabula. Ave, dulcis historiae bibliotheca. （これはあなたが知らない物語。おいでませ、おとぎ話の書架へ）…

　黒宮琴鳴には影がない。 　彼女はいつものように、みんなと挨拶を交わしながら窓側の席に座った。僕はそれを対角の廊下側の席から見ていた。 　夏の陽が射し込み発光パネルのような窓に、…

2024年12月に、私のtwitterで開催した企画、「書物アドベントカレンダー」で製作した作品です。 以下、twitterで公開した企画概要をまんまコピペしたもの 書き物…

ハドリア王国にはかつて文字があった。文字によって豊富な知識が伝承、共有され、文明は大いに栄えた。しかし、ハドリア王が突然文字の使用を禁じ、王国から文字を排除してしまった。 ハドリ…

あれは人形？ それとも――……

　夏の情熱が消えかかるような宵の口、その中で見た影絵のような情景に、心が奪われてしまったあの時から…。 　謎が欲しい？ 契約が果たされたって、どういうこと？ 御伽噺になぞらえた…

走馬灯とは、回り灯籠とも呼ばれ、内外二重の枠を持ち、影絵が回転しながら写るように細工された灯籠の一種である。中国発祥で日本には江戸中期に夏の夜の娯楽とされた。 ……だそうだ。走る…

デザイナーを自称する男、筑里は馴染みである納満の依頼で、首都圏のはずれに建つ洋館に訪れる。『影絵』を取り戻してほしいという仕事に首を傾げつつ向かった先で彼を出迎えたのは、胡乱な管…

少女は、下校途中に異世界へ迷い込んだ。そこは黒く歪んだ街で、影のような住人や異形の犬が徘徊していた。住人たちは迷い込んだ人間を見つめ、何かを囁き合っていた。恐ろしい見た目の彼らが…

以前書いた「P.E.N.」の続編です。続編は前編を台無しにしなくてはならない、と勢い込んで書きましたが、縦書きで書いたので横書きにうまく変換できていないかもしれず、その点はご了承…

１９３０年のイギリス。首都ロンドンの中心地から南西へしばらく進んだところに、フォギーフロッグという名の街がある。その街は古くから、奇妙な事件が頻発することで有名であった。そんな曰…

島根県安来市、終戦後間もない神在の月、神等去出の夜。家出した少年は禁忌を犯して十神山へ登り、サーカス団長と少女に出会った。団長が紡ぎ出す影絵は、少年の抱える哀しみを浮かび上がらせ…

俳句への興味がもたげていたので、これ幸いと思い切って参加しました。 俳句のイロハも知らぬ素人のまま見切り発車しましたが、何か一つお目に止まれば望外の喜びです。 本文は『ひらがな…

特には。毎回違う人物が出せる様にはしてます。

人につき、人に見えない不可思議な存在"影絵"。 それが見える少年ヤマヤドリと、それにつかれた少女レンズ。 二人の日常には、"影絵"がつきまとっている。

大学生の利美は、友人の光世に言われるがまま、影絵パフォーマンスを光世の作品として世に発表し続けた。しかしゴーストパフォーマー（ゴーストライターのパフォーマーバージョン）を続けるプ…

太平洋戦争末期、「わたし」は、勤労動員先の工場にて「柴田美智子」と出会い、彼女が演じる残酷なおとぎ話をモチーフにした影絵劇に惹かれた。 現代、「レイナ」と呼ばれるアバターの「わ…

女子高生、星野唯の前に現れたのは、クロと名乗る影絵のように真っ黒な猫だった。そしてクロは言う。「マジカル・プリティコメット、キミを迎えにきたよ」黒歴史が動き出し、唯の戦いが始まる。