概要
文字のない国に生まれた少女は本への憧憬を抱く
ハドリア王国にはかつて文字があった。文字によって豊富な知識が伝承、共有され、文明は大いに栄えた。しかし、ハドリア王が突然文字の使用を禁じ、王国から文字を排除してしまった。
ハドリアの断崖の町に暮らすアイシャは早朝の井戸の水汲みのとき、旅の途中で行き倒れたカルロに出会う。カルロは命の恩人のアイシャに緻密な影絵のデザインされた金板を差し出す。その夜、密告によりアイシャの家に衛兵が乗り込んできた。アイシャは王宮の地下牢に繋がれ、悲嘆にくれる。
ハドリアの断崖の町に暮らすアイシャは早朝の井戸の水汲みのとき、旅の途中で行き倒れたカルロに出会う。カルロは命の恩人のアイシャに緻密な影絵のデザインされた金板を差し出す。その夜、密告によりアイシャの家に衛兵が乗り込んできた。アイシャは王宮の地下牢に繋がれ、悲嘆にくれる。
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- ★★★ Excellent!!!砂漠に眠る薔薇、天を識り金環を告げる
砂漠の国の物語。
その国は、王の無知と横暴とに因って
文字を禁じられ知的好奇心を封じられた。
無辜の民草は生きる為に何らかの対価案を
講じる事を余儀なくされていた。
砂漠に眠る薔薇のような
利発な少女は、かつて知識層であった
祖母と倹しく暮らしていたが。
ある時、砂漠で行き倒れかけていた一人の
青年を助け、御礼に高価な栞を貰う。
一枚の栞が 事件 を巻き起こす。
何処かの遠い国の小さな 事件 には
普遍的な反感を覚えるだろう。知らぬ間に
統制される民草の叡智と希望は、少女が
青年と出会った事で大きく動き出す。
何処までも続く、赤茶けた砂漠の景色。
その中に忽然と存在する水脈…続きを読む