「寒い」を含む小説

※百合 平安時代、中宮に仕える藤式部は、同じ局の女房が夜も更けたというのに戻ってこないことに気を揉んでいた。雪が降り出し寒い夜の、紅く染まった彼女の頬と、私――藤式部の話。 歴…

その子は幼くして両親を亡くした。 その子は幼くして自ら茨の道を歩み始めた。 そんな彼女と、見守る大人たち、数少ない友人たちの、寒い季節のあたたかい日の話。 ※毎年2/8（…

寒いのか暖かいのかよくわからない夜に、僕は一人の緩慢な男と出会った。

こんなに寒いと、夏の頃の暑さなんてまるで考えられないですよね。そんな時に夏を思い出した私の大きな独り言です。

　褐色の肌に幼さの残る顔、細い肢体。しかし彼女は誰よりも妖艶に、ただ美しく舞う。 「私は踊ることしかできないから」 　春から踊り始めて、もう秋。少しばかり寒い。

冬の寒い朝。そこには──。

寒いと毛布にくるまりたくなるのは人の性。 だからといって風呂場に釜鍋が現れるわけもないのだが。 少し不思議な冬のお話。

　東京・渋谷のRILテレビ。有名なグルメ番組「ニコモグ食堂！」の収録が冬の寒い日に行われていた。 　八人の出演者と司会のアナウンサーがいる中、米田英政と吉川熱男が入場してくる。 …

二人は嫌いになって別れたわけじゃなかった。 すきなのに、すきだったのに、お互いに素直になれないまま、終わってしまった恋。

寒いのは、嫌い でも、楽しみもある ☆第1回空色杯500文字未満の部ゲスト特別賞をいただきました(≧▽≦)

新潟県は越後湯沢にある、「ホテル雪椿」。 雪深い町の寒い冬に、人々は様々な思いを抱えてやってくる。 その全ての思いが報われますように。 わたしたちは今日も、心を込めてお出迎え…

雪山で遭難した男は、無人の温泉を見つける。 そして、凍えた身体を湯に浸す。 寒いところでお湯に浸かる心地よさを、極限まで描写したくて書いた話。

まだまだ寒いしなぁ……出かける時は服をたくさん重ね着しよう！　防寒具もありったけ全部付けよう！　めいあん！ でも、花の女子高生なわけだし、オシャレもしたいんだよなぁ〜……よし。

女王は貯蓄している食料に不満だった。だが冬で寒い中、食料である虫を探すのは困難。かと言って女王に我慢していただくのもまた難しかった。 そこで、ある蟻が提案する。「黒雲母のような輝…

　雪の降りしきる寒い日。 　少年・たくは、とあることから、近所に住む「おじさん」と交流を重ねるようになる。 　二人は雪の中、温かな日々を過ごす。

人里離れたところに、ある青年と女性が住んでいた。 病弱で冬の寒さに苦しみがちの青年とそれを支える女性の間には、常人にはない秘密があった。 二人が互いを知り、想いあい、共に寄り添っ…