「密漁」を含む小説

海の家で働いていた幡多京次郎は、一晩のうちに海の家で働く人間の頭がかち割られ、全員の脳味噌が盗まれるという事件に巻き込まれる。 事件の前日に海の家にやって来た男子学生と共に事件の…

腕っぷしだけで関東一帯を支配した暴走族総長の男は、今やヤクザの使いっ走りとしてその見る影を失っていた。 「暴力ではのし上がっていけないのか？」 「暴力は弱い力なのか？」 海を見つ…

ダンジョンが現れ、１０年が経つこの世界。 世の中は、探索者と呼ばれる特殊能力者の活躍やダンジョン産のテクノロジーによって、日々変化を続けていた。 しかし、そんなのとは関係なく。…

「同題異話・六月号　　Under the Storm」に参加するために書いたお話です。海にサザエを捕りにやって来た男。彼が嵐に遇い、新しい人生を歩むお話です。

　2060年７月、乗務員の休養と物資の補給を受けるため、ポセイドンはフランス独立記念日の前日に南太平洋のタヒチ島のフランス海軍基地に寄港した。一日交代で上陸班と艦内点検班に分かれ…

後宮の新米下女、朱亞（シュア）には秘密があった。 それは自分の正体が、滅亡したばかりの銀龍国の逃亡中の公主であること。 追い詰められた朱亞は、敵国である金鸞国の後宮に潜り込んだ…

怪奇生物と呼ばれる存在がいる。河童、お菊、ルシファー、ミカエル、牛鬼、死神、ぬらりひょん、鳳凰、──人魚。 人間社会の裏で密かに活動する『領域治安部』は、古今東西で大きな脅威と…

ナマコを密漁する話です。 過去に某賞にて落選した小説を改題・加筆・修正したものです。死蔵されるだけなので放流しておきます。全７話。 参考文献 『サカナとヤクザ』（鈴木智彦、…

〈第１章〉出稼ぎのため、田舎町から賑やかな都に出て来た少年ライムは、案内されたカフェで食事を取ったが、その後冷たい床の感触で目を覚ます。そこは思いもよらない船の中。なぜか借金まで…

ボブは頼もしくて強かった。 僕はだらしなくて弱かった。 「ごめんよ…ボブ…」 「ノープロブレムだヨ！ユウっ！一緒に故郷に帰ろウっ！」 　嵐に見舞われた密漁船。 …

藤原埼玉さんのGoGシリーズから世界観とキャラクターをお借りした作品です。 三題噺のお題『カキフライ・アレキサンドライト・うさぎ』

蟹江ワタリはカニの密漁中、ロシアの国境警備艦から対空砲の水平投射を受けて夜の海へと飛び込んだ。 しかし落ちた先は、カニが神として崇められ、カニ魔法が存在する異世界、カーニ帝国だっ…

　山陰の石見地方の、小さいが底曳き漁の盛んな漁師町で生まれ育った健太は、町の漁師に憧れ、中学を卒業して漁師になる希望を抱く、海が大好きで素潜りの得意な小学六年生だった。小学生最後…

ちょろ子はカンボジア旅行で知り合ったヤクザ、旅岡にカワウソの密輸を依頼された。 旅岡はカワウソカフェの開業をちょろ子に約束していたが、唐突にタピオカショップへの方向転換を切り出し…