「夜の祭」を含む小説

繁華街の煌びやな夜。硝子の欠片の様な 雪が舞う。北の街のホストクラブの バックルームで。『その人』は、いつも 独り窓際の壁に凭れていた。「吹雪の 日には窓を開けるなよ。」その言葉…

父に頼まれた祭の夜のお使い。 怖い要素はありません、なんか不思議な話だけど、オチがない。

『枝葉瑞穂』はちょっと不思議な、天然系ふんわり美少女。 お父さんとお母さんが大好きで、よく食べて、よく眠る、まだまだ子供っぽい女の子。 そんな彼女が恋をした。 相手はぶっきら棒で…

夜に起きた、様々な人の物語を描く、掌編・短編集です。

うだるような蒸し暑い夏の夜、ちょっとでも涼しくしてやろうと、おばあちゃんは孫娘に、とっておきの肝が冷えるような怪談話を聞かせてやることにしました。

地方の商店街で婦人部部長だったばあちゃんは、今でも商店街の人気者。だがコロナのせいで会えない日が続き、身体も弱ってしまった。ようやく再開する祭の日、商店街のおじさんたちはサプライ…

　本人は自覚していないが、天才ピアニストである北川優花。彼女はピアノが大好きだが、芸術を解さない体育教師によって活躍の場が奪われてしまう。そんな彼女は、輝くことができるのか？そし…

宮沢賢治＋小説を書く。 私は〈不機嫌なユーモア小説〉です。 「電気小説講座」で小説を書くことを学ぶ主人公のスウキ。先生から出された「十年後の自分を描いた小説」の課題に挑戦する…

　昼の神と夜の神がおわす国では、年に二度、祭りの日がある。 　今宵は夜の祭。子供はもちろん、大人達も楽しみにしている。 　その中でひとり、落ち着かない青年がいた。

十六年前の二月二十九日、惜しまれながら閉園した遊園地。 その遊園地への招待状を手に入れた当時子どもだった大人。 招待を受けた者はここで何を見、何を感じるのか。 (カクヨム誕生祭2…

　青い提灯を片手に、異界を彷徨う兄弟がいた。 　メイとエン。二人が元の世からはぐれたのは、祭りの晩。生者と死人が混ざり合う宵に、人さらいに捕まった。 「金魚屋はあった？」 「…

モリ。 村の誰もが口を噤み、立ち入ることが禁じられている場所。 祭の夜、「楓」は帰らない弟を探してモリへと足を踏み入れた。 そこに残されていたのは、不自然な廃墟だった。 同じく弟…