概要
いっそのこと、息を止めてしまえ。
モリ。
村の誰もが口を噤み、立ち入ることが禁じられている場所。
祭の夜、「楓」は帰らない弟を探してモリへと足を踏み入れた。
そこに残されていたのは、不自然な廃墟だった。
同じく弟を探している「千歳」とともに、
楓は村が隠し続けていた秘密に触れていく。
村の誰もが口を噤み、立ち入ることが禁じられている場所。
祭の夜、「楓」は帰らない弟を探してモリへと足を踏み入れた。
そこに残されていたのは、不自然な廃墟だった。
同じく弟を探している「千歳」とともに、
楓は村が隠し続けていた秘密に触れていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!モリに閉ざされた狂気は、とても悲しい物語だった
その山奥の村には、入ってはならないモリがある。
モリの中には、廃墟となった屋敷が建っている。
禁じられれば、子どもたちはむしろ探検などをしたがるから、
風変わりな夏祭の日、弟も村の子に誘われて屋敷に入ったのだ。
弟が屋敷でいなくなったと聞き、楓は1人、捜索に乗り出した。
日頃は女子高生らしく振る舞う楓だが、本当は、度胸は人一倍。
埃だらけの屋敷を歩き回るうち、学生服の少年、千歳に出会う。
千歳も彼の弟を探していると言い、楓は彼と同行することに。
怖がりな千歳は人柄がよく、勝ち気な楓も次第に打ち解けるが、
千歳は村と屋敷の謎に妙に詳しい上、様子が変わり始め──。
静かな筆致で描かれる、夏…続きを読む