「境界」を含む小説

一話完結で短編を書いていきます。 『日常とファンタジーの境界が曖昧な物語』をテーマにした短編達です。どの話も、主人公は普通の人ですが、皆否応なしに不思議な世界に巻き込まれていきま…

主人公の探偵、日野 響(ひの ひびき)はとある依頼を受けた。兄のもとにとある俳優の頭部と「境界島に行け」という内容の手紙が送られてきたので、着いてきて欲しいというものだ。そして島…

繊細な人間だった。 まるで、叩くと儚く割れるガラスのような。 ―――境界線、この世の果て。 その向こう側にいる彼女に、手が届かない。 グラスに注がれるは、蕾の朝顔、枯れた光。 …

二大主人公系王道＆ダークファンタジー！ 一つの災厄と人間の欲望が大陸を狂わせた激動の時代 そんな世界で生き方、考え方、戦い方は違っても己の大切なもののために戦う二人の主人公 彼ら…

　境界線が曖昧になるほどお食べ 　きっと理想の未来が視えるから

野々原透子はADHDとASDを持つ発達障害者だ。ある日、大学内で障害者手帳を失くしてしまう。拾ってくれたのは、同じ学年同じ学科の堀江瑠璃子だった。お礼をしたい透子に対して、瑠璃子…

墓参りに行って家に帰るまでの話 又は ある人間についての解釈

人間と魔族が暮らし争い合っている世界。 その争いは激しさを増し、一時は両種族の全盛期の一割にまで人口が減ってしまった。 だがそれでも両者は争いを止めることができず、代わりにとある…

――だれも知らない月のお話をしよう。 月の世界は二つの領域に分かれ、月が明るく輝くところには《月光の君》という少女が、　月が暗闇に沈むところには《月闇の主》という少年がいた。 《…

※本作は二重投稿となります。 表の世界に裏の世界。日常の裏に潜む非日常。僕はその境界線上に立つこととなった。とある何でもない日に少女に殺される夢を見る。それが現実と一致すると…

物語の中心にいるのは、平凡な高校生・澄川蓮。彼はある日、自分の家族が実は地球外生命体であることを突然知らされる。彼らは地球の文化と生態系を学ぶために、長年人間として生活してきたの…

機械との戦争で荒廃した世界に残されたディストピア「ヴィシュ」から抜け出した人々は、「レキ」とよばれる地下世界で息をひそめながら暮らす。万物を触媒する異能を持つテオは、そこで特殊工…

病んだ心が体を超常的に作り替える、奇病【エス】。 未知のウイルスによるものだとも、免疫機能の暴走だとも言われているそれが、静かに蔓延る現代日本――三十路の青年・巽大和は、雇い主・…

魔法や魔物、亜人などが存在する世界の都市国家、ノルヴェイドを舞台とした、謎解き＋恋愛ファンタジー。 この世界の最大宗教、通称『教団』に所属し、嘘を見抜く加護を持つ聖兵アスカルは、…

兄の陽希が大学進学で一人暮らしをすることになり、寂しく思う弟の柚希。「好き」について考える兄弟の物語。

世界には人と獣人、有翼人が存在する。 ある時、鳥獣人の軍事利用を目論む犯罪者が「羽付き狩り」を始めた。 羽付き狩りの標的となった薄珂は、溺愛する有翼人の弟・立珂を連れて獣人の隠れ…

これは、孤独な玉座、忘れられない過去、そして現実の境界を超えた旅の物語です。 残されたのは、時の闇の中で響く静かな歌のように、城のあらゆる石に浸透する悲しみの本質です。

善悪の境界を越えて、虚無の螺子曲がったトンネルの先にあるもの。 表面上のあらゆる人間”らしさ”を透かした、純粋な氷。 きらびやかな氷窒素から掘り出した、感情の化石。 それらは遠…

間中守人は大学に通う一回生。 彼はあるとき、女子大生を助けようとして、非業の死を遂げた。 天国と地獄。その二つの道が開かれたとき、彼の進むべき道は白でもなく黒でもなかった。 善行…