「地獄巡り」を含む小説

【第２部後半投稿中です】 ──多くの人間を殺した。多くの不幸を振りまいた。 祖国の繁栄と恒久の平和を願い、屍の山を築き、血の海を創りあげた。 矛盾と欺瞞に満ちた世界の果て。待ち受…

気が付くと、目の前に鬼がいた。 早とちりで凶暴、少し優しく、恥ずかしがり屋で可愛い鬼娘。 そして、どうやらオレは、地獄に落とされた亡者らしい。 いやいや、待て待て、ちょっと待って…

　わたしは旅行者。 　わたしは車で高原へ来た。 　わたしはわたしの罪を葬り去る。 　傲慢がわたしから居場所を奪い取った。 　強欲はわたしに寄り添うだろう。 　嫉妬はわたしを壊す…

　死者を弔うために地獄を旅する巫女と、罪を犯して死んだ妹を探すために地獄マニアの勇気が一緒に旅をする。 　勇気リンリンの地獄巡り。

試作版

21世紀某所、一人の令嬢の死刑が粛々と執行された。 バビルサ・バルソビア　享年30歳。 薬物使用教唆、強盗殺人幇助——その他諸々、余罪十数件に関与した疑いで逮捕、起訴された。 本…

いい年しながら、産まれて初めての大型フェリーの乗船です。初めて体感した。船旅を執筆しました。

遊ばれていた事実から怒りに燃え、地獄に落ちろやくそ野郎と願っていたら、自分の方が落ちたよ！？なお話 新人賞落選作品となります。落選作品ですが、お楽しみいただければ幸いです。よろ…

続編

地獄で番犬を務めていたケルベロスは、毎日のように心の汚い罪人たちに気を滅入らせていた。 そんなある日、罪人にも関わらず誠実さを持った男に興味を引かれ、地獄巡りについていく。 男は…

地下鉄網がこれほどまでに張り巡らされたのは、「地下都市」の存在を隠すためであった。 いつもとおなじ時間。いつもとおなじ景色。いつもとおなじ電車・・・ そのはずが――――僕が今目に…

私は祈祷師だ。今や絶滅危惧種といっても過言ではないが、いろいろな不思議な体験を通して、大切なものは何かを伝えたい。

人間、力を与えられれば使ってみたくもなるもの。 中には欲望のままに悪事を働き、残虐非道な行為を楽しむ者も出てくる。 だが、そうはいっても最後は自分自身に重ねた罪は跳ね返ってくるの…