霊界からの使者 地獄巡り
不動(いするぎ)薫
拝みやさん
私はある特殊な能力を持っている。才能ではないから別に威張るようなことではない。
今や絶滅危惧種といっても過言ではない祈祷をするという能力だ。親しみを込めて、拝みやさん、とよばれることもある。家代々伝わるもの祖父は善通寺の許可を得て、百姓仕事の合間に訪ねてくる人の
相談に乗っていた。
人間関係のごと、病気のこと、お金のごと。今も昔も人びとの苦悩は変わらない。それはそうだろう。元々我々はその為に生まれてきた。四苦八苦という手枷足枷の付いたこの肉体という衣装を着せられて、この世界に放り出されたという訳なのだ。つまり、この体は神様からのレンタル。不用になったら返さなければいけない。レンタル料金は六文、チョー安い。三途の川の渡し賃というやつだ。
(四苦八苦の説明は後程。)
そんな私でも、今回の地獄巡りの経験は不思議としか言い様のないものだった。
数年前から原因不明の病気で歩けなくなり、杖を使ってどうにか移動していたのだが、その日は立つことさえもできなくなり、お弁当屋さんが持ってきてくれたお弁当を食べたり、近所のお店からお豆腐や果物を届けてもらってしのいでいた。
無理に立ち上がろうとして柔道の受け身のように回転がかかり、弾みでポットの取ってを持ってしまい
左手首の骨折と大火傷で意識不明になりました。
霊界からの使者 地獄巡り 不動(いするぎ)薫 @Isurugikaoru1222
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