「団塊の世代へ」を含む小説

人づきあいが苦手な父は、家族との向き合い方も苦手だった。衝突の多いまま、アルツハイマーにかかり、その人生に幕を閉じた。そんな父は、典型的な団塊の世代DNAを持つ。数多くの人間らし…

1975年生まれ。「団塊ジュニア」「就職氷河期世代」「失われた30年」を生きてきて、ずっと文章にしたいなと思ってきたことを書いています。

いただいた「おすすめレビュー」をコピペします。 ★★★ Excellent!!! 繰り言でしょうか？　いいえ、見習いたい人生の楽しみ方です。 リアル白の巨塔をご経験された団塊…

　　七十歳の手習ひなるや歌の道つづけてかならず辞世を詠まむ 　細胞生物学者で歌人の永田和宏氏は曰く。 「一首一首の歌には一瞬一瞬の〈時の断面〉が輝いている」 　それを（永田氏の…

一応の事情説明 　―詠み― 　七十歳の手習ひなるや歌の道つづけてかならず辞世を詠まむ（医師脳） 　―書き― 　令和四年七月三十一日、またしても何を思いつめたのか、１２８３首目の短…

■あらすじ 　足柄謙吉は同じ団地に住む昔ながらの友人で団地の町内会長を務める渋沢栄一郎の家に来ていた。鍋を囲み、テレビを見ながら麦酒を飲んで、お互いの近況報告をしながら、過去を振…

縦読み推奨 名文どろぼう 　人の心を打つ名文を書くには、名文を盗むことから始めよう。 　当代随一の名文家が、小林秀雄からスティーヴン・キング、落語、六法全書まで、秘密のネタ…

恵まれた医師家系VS集団就職の老人

　『月刊弘前』は、１９７９年８月１日の創刊だと聞くから、もう４５年になったはずである。地方の月刊誌としては、全国的に見ても長寿番付の上位であろう。 　ホームページから『弘前』創刊…

║「縦書き表示」推奨！ 　東日本大震災後の医療支援では（被災した方や支援に来た方ら）大勢の友を得た。 　仮設の岩手県立高田病院で何度かお会いした堂園晴彦先生も、その一人だ。鹿…

満帆に老い風うけて「宜候！」と老い真盛り活躍盛り（医師脳） 　振り返れば、およそ半世紀の医者人生。 「波乱に富んでいたが、やりがいはあった。願わくは、順風（追い風）満帆で…

後藤新平は語った。 「国難とは、決して外寇のみを意味する言葉ではない。およそ国家の生存と国民の生活に不安の陰影を投ずる内外一切の事象は、ことごとくこれ国難である」 「わが国は…

２０２４年に紙幣が新しくなるらしい。 ２０年ぶりと聞くが、ポストコロナの新たな暮らしにはタイムリーなのかも……。 新しい肖像画は、一万円札が福沢諭吉から渋沢栄一へ、五千円札は…

║「縦書き表示」推奨！ 「ケセンすこや化プロジェクト」と銘打って、岩手県立高田病院における診療応援を１年余り続けることにした。ちなみに、ケセンとは陸前高田市を含む気仙地域のこと…

║「縦書き表示」推奨！ 『２０１７年度・老人保健健康増進等事業報告書』によると、入所サービスでの事故（２５８例）の約８割が〈転倒〉関連であったという。 　高齢者の転倒予防に、…

║「縦書き表示」推奨！ 被災地域で生活して改めて気づくのは、医療サービスが十分でなかった地域が、震災により更に不自由さを増した現状である。特に高齢者の場合、公共交通機関が被災し…

「人生は一度きりだから…」と、ターニングポイントのたび、あとさき考えずに選択してきた70年。 　いわゆる〈白い巨塔〉を離れた頃、国際医療協力に取り組んだ頃、両親の介護で高齢者医療…

縦読み推奨 ―「リーホー（你好）！　ワーシー（我是）ツエ」 ―「I am TSUE」 ―「ワタシ　ツエ　アルヨ」 ―「吾輩は杖である」 　日本語変換がビミョーかもしれない。 …

２０２０年５月に『盛岡タイムス』へ掲載！ 孫子の「彼を知り己を知れば、百戦して殆（あやう）からず」は、主観的で一面的な判断を戒める言葉である。 　戦の相手が（中国武漢発とされる…