「便箋 手紙」を含む小説

　闘病生活を送りながら執筆する女性作家、東谷あいりには、想いを寄せる男性作家がいた。彼女は彼に想いを伝えることなく死んでしまったが、どういう訳かその男性作家が執筆している、…

ある日、現実超常ドキュメンタリー特派員制作委員会に送られてきた、切手と消印のない封筒。そこには悪魔の儀式の詳細が書かれた便箋と、儀式の模様を撮影したフロッピーがあった。我々は手紙…

誰かに手紙を書くなんて小学生以来だ。 文章をじっくり考える時間も、贈る相手を想いながら便箋を選ぶ時間も、毎日を慌ただしく生きている自分にとっては、ホッと一息、心が安らぐ時間だ。 …

これは、ある秋の日に出会ったあなたに宛てた手紙。 他のサイトでも公開しています。

疎遠になっていた妹、田崎　冬子が自殺した——。 国立大学の合格して二年目を目前にした田崎　秋人は三月の突如として起こったこの惨事に、一見ショックを受けていないようでジワジワと精…

　私はアニーと言うとある公爵家のしがないメイド。特に何か取り柄があるわけでもないし、なんなら浅い眠りでできたクマのせいで容姿もよろしくない。それでも、私のことを好きだと言う人が…

本屋さんで出会い、ぬいぐるみをプレゼントしたりしてラブラブな恋人である私と読子さん。夏休みも中盤に入り、親戚付き合いの為しばらく会えないことになった。そんな中、読子さんは私にお手…

およそ20年分の「サンタさんへの手紙」 きれいな便箋で書かれたもの、折り紙の裏に書かれたもの、画用紙に書かれたもの。どれもかけがえのない、私の宝物だ。

僕の靴箱に、オレンジ色の封筒のラブレターが入っていた。 でも、封筒には宛名も差出人の名前もない。 便箋もなにも書いていない白紙だ。 一体、誰からだろう……？ ※「５分で読書」…

　波多野靖樹（はたのやすき）は学業まあまあ、スポーツまあまあな普通の高校二年生。 　趣味があう友達に恵まれ、充実した高校生活を送っていた。五月のある日、郵便受けには懐かしい相手か…

悠真の家に毎週金曜日に差出人不明の手紙が届くようになった。いつも便箋の真ん中に一行だけ悠真へのダメ出しが書いてあった。筆跡を調べ、やっと犯人にたどり着いたが……。

結婚のため新居へ引っ越す準備をしていた中条純平は、整理していた机の引き出しの中から、一枚の古びた便箋が舞い落ちた。 それは、高校時代に文通していた埼玉県に暮らす三井由香子からの手…

　もうすぐ春休みを控えた高校二年生の俺、佐久間勝栄（さくましょうえい）には一つ大きな悩みがある。 　明日、三月十四日に迫ったホワイトデーという奴だ。勘違いしないで欲しいが、本命チ…

春四月の暖かな午後。私は過疎駅のプラットホームのベンチで、別れた恋人に手紙を書いていた。 その時、一陣の突風が吹き、便箋が宙に舞い散った。 私は慌てて拾い集めるが、肝心の手紙を書…

卒業式前夜、お世話になった友達に向けて手紙を書いていた。 数々の思い出を振り返りながら、少し震えた字で。 書き終えて、一枚、余った便箋を眺める。 「ちゃんと余らないようにし…

詩集として書きたされていくものの、便箋に書いてあるから詩集ではないのかもしれない。 まあ、いっちょまえに序文が書いてあるので、ここに引用しておこう。 《わたしのことをあなた…

　漆原柚子には気がかりなクラスメイトがいた。遠野瞳――通称・死神。『心中の生き残り』と噂される彼女に、クラスメイトたちは冷たく接する。 　その発端となったのは、寒川かなたの死だっ…

僕らの住む街には、昔からこんな噂がある。 便箋に叶えたい願いを書いて、白紙と一緒に封筒に入れ、その手紙を持って昔は山があったとある場所にゆくとフミコ様という神様だかが願いを叶えて…

ある日『絶対に想いが届く手紙』という名前でポストに一枚の便箋と送り返し用の便箋が入っていた。