公爵子息は荒んだ彼女を愛してる

三日月深和

#1


 

 

『ねぇ、約束をしよう』

『何を?』

『僕たちの永遠を、約束しよう』

『永遠…』

『そう、永遠…永遠に一緒にいれるように』

『…うん』

 頷いた視線の先に見える掌に自分の掌を重ねて、私たちは約束した。

 

 永遠を、約束した。

 

 

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