現実超常ドキュメンタリー特派員·手紙と悪魔の儀式

読天文之

第1話ナゾの封筒

ここは愛知県·某ビルの中にある『現実超常ドキュメンタリー特派員製作委員会』のスタッフルーム、肌寒くなり年末が迫るこの頃も、ディレクター·椿はせわしなく働いていた。

椿がデスクに座ると、アシスタント·道草が封筒を選別していた。

「それ、今日来た分か?」

「はい、でも中にはイタズラもあって正直迷惑してます…。」

やはり不思議系調査番組に対するアンチは一定数はいるようで、そういう方面からの悪質な通報や手紙は絶えずやってくる……。

椿がふと道草のデスクを見ると、封かんシールのついた白いA5の封筒が目についた。

「この封筒は…?」

「あぁ、この封筒は家のレターボックスに入れてあったものです。切手も消印もないので、おそらく嫌がらせの投稿かと…。」

椿が封筒をあけると、そこには二枚の便箋とフロッピーディスクが入っていた。


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