「ピュア百合」を含む小説

　朝もやの立ち込める植物園「花風」。 　温室のガラス越しに差し込む柔らかな光が、二人の女性園芸師の姿を照らしていた。 　直感的に植物を理解する葉月と、科学的アプローチで自然と向き…

高校二年生の朝倉葵は、図書委員長として静かな日々を送っていた。 そんな彼女の前に現れた副委員長の桜木優里。物語を愛する彼女との出会いが、葵の世界を大きく変えていく。 二人が図書…

　山間の湖畔に佇む寄宿学校。そこで千尋は、星を集める不思議な少女・紗月と出会う。 　「見て、星の欠片を捕まえたの」 　小さなガラス瓶の中で、確かに青い光が揺らめいていた。 　現実…

ハチコイの蓮花《れんか》sideより先に読まれることをおすすめします。

現実で百合的なことなんてそうそう起きない そう思っていたひとりの小説家が、紆余曲折を経て気が付いたら百合になっている……かもしれないお話 ※基本オムニバス形式です、内容は軽め…

お嬢様学校に在学しており、毎日勉強に追い込まれている高校二年生の井堂りりあ。 ある日、彼女はクラスメイトがよく通っているカフェに一人でいく。 注文の仕方が分からず、あたふたしてい…

詩葉（ことは）は、女子寮で同じ部屋になった玲奈ちゃんに恋心を抱いていた。 玲奈ちゃんの指のささくれを手当しているうちに彼女のことが好きなんだと改めて実感する――。

女が好きで何が悪いッ！？　――女の子に恋する女の子の、甘くて酸っぱくて何より美味しい(？)、百合短編集！ ※「mistakes」「憧憬」はホラー要素ありです！！苦手な方はご注意…

　都内から田舎の高校へと引っ越して来た瀬川日和は転校初日にクラスメイトの前で急に泣き出してしまい、そのせいでクラスで浮いた存在になってしまう。 　隣の席の朝倉智香は、彼女のせいで…

『あの、お姉さん』 「なーにー、妹ちゃん♪」 『今回の事案は、お姉さんが夜、私にチューした後に施錠をしっかりしておけば、バレなかったのでは…』 「あー、そーねー」 『なんで、何度…

～ある日の本庄の部屋にて～ 私がコップに注いだカルピスを飲んでいると、さっきまでストローでカルピスをぶくぶくしていた深谷が口を開いた。 「ねぇ、はじめちゃん」 何だ？と視線で問う…

「おはよ、しおりん♪　今日もモーニングコール、ありがとね！」 「しおりん、言うなし。おはよ、美波」 「そこはみなみん♥️でしょ！　もしくはマイハニーでも可」 「みなみんはまだしも…

深谷「ねぇねぇ、本庄」 本庄「なんだ、深谷？」 深谷「なんか暇だねぇ」 本庄「まあ、うちら脇役だしな」 深谷「え？そうなの？」 本庄「いや、出番の少なさ考えればそれくらい分かるだ…

「やっほ～い、このスペースは私の物だ」 『お母さん何してるの？』 「あ、コトミン」 『な、なんで学校のあだ名知ってるの？！』 「ふっふっふ、私のネットワークにかかればそんなの楽勝…

綾音「ねえ蓮花、もし願いが一つ叶うとしたら、何をお願いする？」 蓮花「え？　うーん…」 綾音とハグ……いやいや。 綾音におでこにちゅーしてもらったり……いやいやいや。 ほっぺに…

ハチコイもう一人のヒロイン、蓮花《れんか》の視点での話です。 ハチコイを先に読むほうがより理解が深まると思います。