概要
~ある日の本庄の部屋にて~
私がコップに注いだカルピスを飲んでいると、さっきまでストローでカルピスをぶくぶくしていた深谷が口を開いた。
「ねぇ、はじめちゃん」
何だ?と視線で問う。
「いつになったら結婚するの?」
「ぶはっ! ゴホッゴホッ!」
盛大にむせた。
すると深谷がすかさず私の横に来て背中を擦りながらよしよしとしてくる。
「うん、今のではじめちゃんの私に対する好感度アップだね!」
「なるか!」
「ちょーしょっく」
無表情のまま、のけ反る深谷――ちょっと怖い。
「というか、何だよそれ?」
「え、忘れちゃったの? 季節は春――そう、桜舞う木の下で永遠の愛を誓いあったじゃない」
「…それ、保育園の頃、園庭のどんぐりの木の下で約束したやつな。季節は夏」
「何だ、やっぱり覚えてるじゃん」
「忘れ
私がコップに注いだカルピスを飲んでいると、さっきまでストローでカルピスをぶくぶくしていた深谷が口を開いた。
「ねぇ、はじめちゃん」
何だ?と視線で問う。
「いつになったら結婚するの?」
「ぶはっ! ゴホッゴホッ!」
盛大にむせた。
すると深谷がすかさず私の横に来て背中を擦りながらよしよしとしてくる。
「うん、今のではじめちゃんの私に対する好感度アップだね!」
「なるか!」
「ちょーしょっく」
無表情のまま、のけ反る深谷――ちょっと怖い。
「というか、何だよそれ?」
「え、忘れちゃったの? 季節は春――そう、桜舞う木の下で永遠の愛を誓いあったじゃない」
「…それ、保育園の頃、園庭のどんぐりの木の下で約束したやつな。季節は夏」
「何だ、やっぱり覚えてるじゃん」
「忘れ
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