「ジュブナイル 怪談」を含む小説

十月になっても、残暑は図々しく秋に居座っていた。 どこまでも続く夏は、いつまでも怪談を――おばけを生み続ける。 死体を弔っても消えないイツマデ。 チャットアプリを利用するこっくり…

小学五年生の僕は、あまり者のクラスメイト達と「七不思議」を作る自由研究をすることとなった。まとまりのない僕たちはそれぞれで、K小学校にまつわる怖い話を探し始める。七つの怖い話が集…

　小学三年生のミナトは悪ガキのリュウヤに大事にしている時計を放り投げられてなくしてしまう。途方に暮れているミナトに、遠くに住んでいる親友のヒロタは「ガキの神様のおまじない」を教え…

彼を見つけてしまったら…

　――七不思議はあるよ。 　全てはその一言から始まった。 　文芸部に所属する中山彩音は文化祭で配布する部誌の題材に頭を悩ませていた。そんなところに突然転がり込んだ、地元・伊隈の地…

※残酷描写なし。ホラー描写もかなり薄めです。あしからず。 ある少年が日課の夜の散歩中に出会ったのは、姿の見えないバラバラ死体。生前の記憶を持たないという彼女が一体何者であるのか…

僕がN君と体験した恐怖。 N君が通学に使う道にいつの間にか捨てられていた冷蔵庫の話。 N君よりその冷蔵庫にまつわる奇妙な話を聞かされていた僕が、遂にN君と共に体験する恐怖とは？…

叔父は新興宗教の教祖。そういう素質もあって、たまに見えないものがみえます。 （そのため、たまにホラーネタが挟まれますので、いやな方は注意ください） 周りの人に自分の体験を話すと…

転校生、倉敷矢竹。彼が移った先の学校には朽ち果てそうな旧校舎があった。そこにある七不思議に自ら巻き込まれていく、矢竹に以前邂逅したという覚えの無い美少女。彼女と訪れた旧校舎で、他…

受験生と括られる少年は、受験勉強と盆参りのために一人祖母の家へ。 そこで出会う不思議な少女との、ひと夏のたった一瞬の物語。

ある日、綾野桜は幼馴染のユウと異界に迷い込む。そこで"何か"に追われユウを置き去りにしまう。それから5年が経ち、桜の左腕には他の者には見えない白い蛇がまとわりつくようになっていた…

「彼ら」のことは、たしかにこわいです。 でも、わたしはそれより、この世界のほうがよほどこわい。 そして、許せない。 人を希望と絶望の狭間で弄んで、壊して、その仕組の一部とし…

※本作は『連作短編』という方式を採用しています。 　各章毎に短編としてお楽しみいただけますが、計四章分のストーリーが連なってひとつの大きな物語として完結します。 　第三章<消える…

　すこしふしぎな、昭和の匂いが残るのどかなジュブナイル小説です。 夏の潮風と夕立のにおい、蚊取り線香の薫りを思い出してもらえるような物語になりますように(えっ)。