「ほんとう」を含む小説

　小菊は、いま知っていることばで言えば、「空気の読めない」子だった。それも、極端に！ 　その小菊が言い出した「将来の夢」をはぐらかすために、おれは大瀧詠一の曲の話をした。すると、…

ネガティブな言葉が口癖の男、死にたがり屋のメンヘラ文豪太宰治が令和の時代に転生した！？ 口癖は 「生まれて、すみません」 「恥の多い生涯を送ってきました」 「私に死ぬなというのは…

どれだけ勉強をしてテストの点数を取っても学年一位になれないタケウチ。彼は学年一位の存在に疑問を持ちだす。ツレのミドリと共に誰が一番だったかを探し始める。誰が一番なのか？　タケウチ…

○ 主人公 ○　舘花（たちばな）風涙（ふうる）　＜２７歳＞ 店名が漢字三文字の和風ラーメン屋を探している。 南青山のカフェで雪ノ下と出会う。 ○セラピスト○　雪ノ下（ゆきのした…

ほんとうに、すこしだけ。

【カクヨムコン10参加】 「探し屋」を営む宗助は、ある森の深くに失せ物を取りにいく。 不気味で不思議なその森には、人々が失くした物が、いつのまにか集まっている。 その仕事の先に宗…

【カクヨムコン9】中間選考突破。ほんとうにありがとうございました。 俳句や少し変わった異世界長短編ややっぱり少し普通ではない百合小説やBL、恋愛小説などを詠んだり書いたりしている…

人外の者たちが暮らす不思議な街で、小さな床屋をはじめた『私』。 早くも閑古鳥の鳴きはじめたその店に、ようやく待望のお客様が訪れる。 素敵な燕尾服に、よく通る深いバリトンボイス。…

私立サメ学園に学ぶ平凡な男子高校生、城敷仁。ある日彼の前に謎の転校生岩羽跳子が現われたことから物語は動き出す。続発する行方不明事件の真犯人。謎と暴力が満ちあふれる世界。やがて二人…

　白百合よ 穢れなき身に刺さる棘《トゲ》 真紅の涙 薔薇は染まるか 　ほんとうは 蒼くて碧い 紺だけど 藍なる 貴女は 青い月かも 　苦しみも 哀しみさへも 短歌《うた》に…

昔話、桃太郎。大きな桃生まれた赤ん坊が大きくなり、鬼を倒す物語。しかし、なぜ桃太郎は桃から生まれたのか、お供はほんとうに桃太郎を慕っていたのか、鬼はなぜ悪事に手を染めることになっ…

己の美貌に絶対の自信を持つ男、”水野蒼汰（みずのそうた）”。 周囲から引かれようが、妹に蔑まれようが我が道を往く彼には、”生涯の伴侶”と定めた少女がいた。 　 それが現役モデル兼…

筆者が辿り着いた、一つの生の、星の、樹の解釈。 彼らへの感謝と、あなたが生きてくれたことへの、精一杯の命の奔流を。 これは、小説ではない。 迷いなく生きるための、私の信条である。

◆はじめに◆　　 毎日の空に「空の名」を見出す、特異な感覚を持った18歳の大学生、平野カンナ。友達も作らず、中高を図書室で過ごしてきたカンナの前に、はじめてほんとうに言葉が通じ…

きっとこわいことだから、まだすこしだけ きみとかわらないひびを きみとおわってしまったひびを おもいだして、わらって、それで ほんとうを、つきつけられるのだ。 　が、　を　し…

　私は、高校三年の卒業式前日、一瞬だけ、初恋のあの人と友達になった。 　まるで小説とかからの引用みたいだし、ほんとうに普遍的で嫌だけど、私は彼の笑った顔が世界で一番好きだったの…

ある日、突然に故郷の村がどこかへ消えてしまった。 途方に暮れていたところに現れたのは、ヨロイに亡霊が取りついたモンスターだった。 彼は人間の子どもに親しげに声をかけ、自身の夢…

密室、消失、千里眼、物理、謎の手紙などからなる、5章の本格ミステリー。 1章ごとに完結します。 【第五章　五つの息子】は2025年1月5日午前零時に第1回を公開。その後、毎日午…

某施設にて、勤務する主人公は独身は なぜか年上の異性から関心を持たれる。 その彼が、こんなところで いつまでも 男女は互いを求める これがある意味自然の摂理かな？