概要
世界の大きさは、決まっていない。
陽当たりの良いテラスで寛ぐ老人が出会った一匹の黒猫。
黒猫は、人間の言葉を話すネコだった。
黒猫から語られたのは、魔法使い、聖女、悪役令嬢、勇者、魔物、魔王などが登場する異世界の冒険譚。
ほんとうは、誰でも行ける異世界。
その扉を開けて、あなたの来訪を待っているかも。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!🐈🌌黒猫は世界をわたり、人を識る――大人も読みたい優しい童話🐾🌈
『わたりネコのアノン』は、「世界はひとつじゃない」という当たり前のようでいて見落としがちな真実を、黒猫アノンのまなざしを通して静かに教えてくれる物語です🐈🌌
陽だまりのテラスに座る老人のそばに、黒い猫が一匹。何気ない日常の一コマから始まるのに、その猫――アノンが口を開いた瞬間、世界は一気に広がっていきます🐾🧠
三十年かけて月の光を浴び、「わたりネコ」として異世界を渡る力を得たアノンが語るのは、魔法使いや勇者、聖女、悪役令嬢、魔王たちのいる、どこかで読んだようでいてまったく新しい世界📚🌈
その語り口が、子どもにも届く素直さと、大人だからこそ沁みるほろ苦さを同時に含んでいて、とても心地よか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異世界を渡るのは、一匹の黒猫
世界は、ただひとつじゃない。
それは「誰もが本当は知っている」けれど、見ないフリをしているだけ。
とある住宅街で、ひとりの男と語らう黒猫。
その猫は、異世界を旅する「わたりネコ」。
月の光を三十年浴び、異なる世界を渡る力を得た存在だった。
愛知の山奥にある忘れられた神社、
封印された扉の奥に広がる洞窟、
朱の千本鳥居、蒼白く光る星々の空、
そして姿なき神・エイベルムとの対話。
彼に選択肢などない。
気まぐれな神により召喚され、娯楽としての「異世界」を旅させられる。
だが、ネコは黙って従ったりしない。
悪趣味な神を睨み、舌を出し、皮肉とともに異世界へ歩き出す。
壮大で幻想的、それでい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「童心」を忘れてしまった「あなた」にこそ読んで欲しい「大人が読む童話」
私が、この作品を始めて読んだ時の感想は「大人が読む童話」だ! でした。
様々な世界を渡り歩く「アノン」の姿を見ていると、セルマ・ラーゲルリョーブの書いた「ニルスの不思議な旅」を読んだ「幼き日々」を思わず思い出してしまったのはナイショです。
とにかく「世界観の優しさ」がこの作品の一番の特徴だと思います。そして、何気なく書いてある「一文」が妙に「哲学的」なところがあって、読んでいて思わず「うーん」と考えちゃうところが、あります。
ということで「童心」を忘れてしまった「あなた」。この作品「一回」読んでみませんか? - ★★★ Excellent!!!アノンはきらきらとしていて。異世界のネコさんです。
タイトルは、『わたりネコのアノン』。
わたりネコですか?
そして、その名はアノンですか?
それらが素敵な謎となっております。
わたりネコとしては、異世界を渡り歩くと言うことだと思います。
ネコさんなんですよね。
キュートなネコさん。
そんな所に注目して、ネコとしてのご報告も兼ねてみます。
仕草の研究を作者様はとある動物からなさったそうです。
あれもこれもかわゆいです。
そして、運んでくれるからお疲れもしない程のネコ様です。
シュパルトワが抱っこしたりしてくれるからそのお陰でした。
便利だなと思います。
この骸骨が自由って、アニメの『鋼鉄〇ーグ』を想起させると思ってい…続きを読む