主人公・ヴァエルの闇深さや計算高さが、むしろ心地よく感じられました。そして、ちゃんと深い......。読み進めていくごとに、世界観やキャラクターの価値観が立ち上がっていて、ただのハーレムものとは違う、非常に魅力的な作品になっています!特に第2章がより高度な展開が繰り広げられていて、ハマりました。また、どれだけスケールが大きくなっても、タイトルにある「寝取り」という軸からブレない点が作品としての個性を強くしていると思います。今後の展開も期待しています!!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(232文字)
ゲームの悪役に転生した主人公が、討伐されたくないから、ゲーム知識を使ってヒロイン達をゲーム開始前に寝取ってしまおうと奮闘するお話。既に一大ジャンル化しつつあり、コテコテなテンプレ展開もありますが、その分ヒロイン陥落の手際が丁寧に組まれており、文体も読みやすくサクサク進むのでストレスなく読み進めれます。テンプレ部分も悪い要素にはならず、安定感に寄与する形で使われているので安心感もあります。この手のジャンルにあまり触れた事はないけど、興味はあるな、という方にはピッタリな入門書だと思います。