「なのかもしれない」を含む小説

社会人になったルイカは推しの舞台役者であるよー君ことヨリトの推しをやめることにした。 やめようと思ったきっかけは幼馴染のハツの結婚式に参加したことだった。 ルイカは決断する。推し…

「それを受け取ってもらえたら、オジサンは最高に幸せなのだが？」 窓からは潮の匂いがしていた。 瀬戸は10歳も歳の離れた恋人を目の前に、緊張しているのを気づかれないように、そっと…

　KAC2024・第3回お題「箱」より。 　超高難度ダンジョンに潜む危険度S級モンスター「ミミック・クイーン」！ 　そんな彼女を討伐したのは、果たしてどんな冒険者だったのか………

KAC2024 第3回お題「箱」。 箱とは『何か』をしまうものであり、時に開けてはならぬとされるもの。 閉ざされた箱の中身を覗くことはできないけれど、その方がいいのかもしれません。

僕は高校生の頃、教室でキャラクターの絵を描くことにはまっていた。あるとき、同級生が僕の絵を持って行ってしまって――。そこから始まる悲劇の物語。

KAC20242　お題２つの2作目となります。 平安時代に令和に生きる女の子がタイムスリップしたとしたら、という妄想ストーリです。

「よぅ」と、気さくな声に振り返れば、そこには茶トラのボス猫がニヤニヤと笑っているのかもしれない… そんなボス猫の治める街の、ある２匹の灰色猫のお話。

普通なら内見をするぐらいなら環境の変化を概ね受け入れることになるだろうけど，私はその内見にあまり前向きじゃなかった。それはきっと私から自由を奪うことになるから。でも望まれるならそ…

彼女をうしなってから10年の月日が流れていた。 やがて、夢に彼女が現れる。それは最後の別れと、彼女なりの最後の愛情を託したのかもしれない。 お読みになる方によっては不快な思い…

コーポ川村の３０１号室。 角部屋なのに、開けてはならない場所がある。 ある日そこに一人の男性が引っ越してきた。 好奇心は、災いの元。なのかもしれない。 ※KAC20242参…

アサキ不動産の賃貸は、マンションやアパートタイプだけではなく、一軒家も取り扱っている。 ただ、そのどれもがファミリー向けで、二階建てや三階建ての大きさだ。 「二十歳にもなってな…

住宅をのぞく時、住宅もまたこちらをのぞいているのだ。 と思います。 相性のいい部屋わるい部屋、 居心地のいい部屋わるい部屋。 その要因は、部屋だけではないかもしれません。 書き…

僕はある夏の日、彼に連れられてカフェにきた。なにやら良いバイト話があるらしい。噂によると法的に良からぬバイトを友人によく紹介しているらしいが.....まぁ多少の暇つぶしにはなるだ…

引っ越してから入れ替わる住人たち。 特に事故物件というわけでもなく、《《特に変な》》住人が居るというわけでもなく。ただ《《長く住めない》》なにかはあるのかもしれない。

「よぅ」と、気さくな声に振り返れば、そこには茶トラのボス猫がニヤニヤと笑っているのかもしれない… そんなボス猫の治める街の、ある白猫のお話。

KAC2024第一回目、「〇〇には三分以内に～」のお題に則った掌編です。 女性が全裸で意味深なことを言うときは恐ろしい意図があるのかもしれないので気を付けたいものですね。

俺はクラーム。ただの農民。 日々、生きる糧を作り、細々としながらも充実感をもらえる生活をしているただの農民。 そんな俺の頬にある日、あざが現れた。でも、これが俺の運命を変えるよう…

水族館から盗難された、ペンギンたち。 火力発電所は即刻停止せよ、とテロの予告。 軽トラックが国道を、南下する。 メガソーラーと洋上発電の建設を、脅迫。 もう一度盗難された…