「ご飯 ほっこり」を含む小説

大坂の有る所に神使の妖狐たちが営む子ども食堂があった。苦しい状況にいる子供を助けると同時に、毒親に制裁を下す恐ろしい面もある妖狐たちだった。

「えへへー♪　アキトくん、どうどう？　新しい制服似合ってる？」 　届いたばかりのまっさらな高校の制服を着たひまりちゃんが、ファッションショーでもしているみたいに、僕――神崎暁斗…

大学生になるまでは、独りでご飯を食べることとは無縁だった。 でも、自分を売り込むことに失敗した私は、昨日も今日も明日も『ぼっち弁当』を強いられる。 独りで生きることも悪くはない時…

レトナークと名のつく異世界で事件は起きた。 王宮に使える大魔導士が魔術に失敗し、世界中に転移陣が出現する事態に陥ってしまう。 その転移陣は使い捨てカイロと同じで、１度使用したら…

「まともな青春、経験したいんだよ……」 　高校受験当日、穂鳥羽在音【ほとばあると】は風邪をこじらせて亡くなった。 　 「あなたは、玉ねぎの皮を剥いてください」 　まともな青春…

恋愛創作コンテスト受賞作！ 「僕の前でお酒を呑んでほしいんです！」 立花千暁（たちばなちあき）は32歳のサラリーマン。 好きなものは、お酒と年上のお兄さん。 残業帰りのある…

　腐りながら転職活動をしていた佐藤まつりは、ある日、とつぜん生理になり困っていた小学生・真冬と出会う。 　真冬は父親と二人暮らしで、母親はいないという。これからどうしていいか分か…

幼い頃から、『可愛い、可愛い』ともてはやされてきた森永優奈【もりながゆうな】。 昔は自分の可愛さを維持するために、ありとあらゆる努力を積み重ねてきた。 でも、三十歳目前になると必…

　どの季節も、道草は〝おいしい〟発見の連続――。 　たとえば春の庭で。出かけた先の道端で。 〝おいしい〟はけして自分からは主張せず、けれどいつも、そこにある。 　祖父母のあと…

俺は事故物件に住んでいる。 その物件の美少女幽霊は「ごはん」とだけ言う。 無視するとポルターガイストを起こすので俺はいつも二人分のご飯を用意する。 それだけの話。 ホラー週間５…

　主人を無くして、その悲しみからも立ち直って、私はやっと一人の生活に慣れてきた。 　それでも、全く寂しくない訳ではない。 　それを察した様なタイミングで、息子が顔を見せてくれた。…

　彼の部屋の窓を開けると、そこには、二人の男の子が座っていた。 　毎日ベランダで過ごして、おもちゃと小説があれば、ご飯もいらないのだと言う二人。 　大学生にしては妙に大人びた彼と…

★カクヨムコン短編賞にエントリーしています。どうぞよろしくお願いいたします。 大阪の下町にある「小料理屋　しづ」。 大阪もんで作るたこ焼き、お惣菜やお魚、お肉料理を取り揃えてい…

木崎穂花（きざきほのか）とまもりは姉妹だ。 ある日、前触れもなく異世界に喚ばれてしまった。 大量の魔素で人類が衰退した世界。人々は深刻な食糧不足に陥っていた。 料理によって人々を…

現代の日本人として生きた記憶を持つ、とあるご飯屋さんの娘、デリシャ。この中世欧風ファンタジーな異世界で、前世の知識と魔法を使い、少しでもおいしいごはんを作ろうとがんばる、そんな彼…

こんな暮らしがしてみたいな‥と、よく思います。 そんな「理想の暮らし」を表現した言葉をスクラップします。

「ただいま」 帰宅した夫のショウジを出迎え続けるセイコ。 ショウジはいつものように、食事を済ませてきた。 そう、いつものように。つまり毎日。 結婚すれば幸せな日常が待っている…

茉莉奈が母と営む「小料理屋　はなむら」。 農家を営むご常連が、旬の新玉ねぎを持ち込んで来た。 茉莉奈はご常連のために、新玉ねぎを使って腕を奮うのだ。

週末、仕事終わりの春華は外食も考えるが、家に食材があることを思い出し、疲れを押して作ることを決める。 そうして完成したお料理は、心も身体も癒してくれるものになったのだった。

３年前に逝去した、真守の双子の兄拓真が、死神になって帰還した。 拓真は死神の仕事で、時折食に関する未練を残す死者に遭遇する。 普段から自炊をしている真守に協力してもらい、食べたか…