「消えない」を含む小説

夜をとどめていた黒い城は、くずれて消えていった。（※重複投稿しています）

「君が消えた六月三十一日」の管理人・水瀬リュリュさんに関するまとめ　――　熊谷さんが管理していたのだが、使用していたスペースが無料ホームページサービスを終了してしまったため、まと…

人を愛して、愛されて、それでも消えてしまう刹那の香りを文字にしました。

高校時代の初恋の味。 それは、甘くもほろ苦く、そして忘れられない味。 何年経っても、その味は自分の中から消えなくて、だからもう一度、ほしいと思った。 三十になって、もう一度出会う…

猟奇殺人鬼であり画家である浅霧裕人の死刑執行が行われた。これは真理に取り憑かれた或る芸術家と、彼を取り巻く者達の物語。そして、そこから始まる777のフリーズを綴る。 未来に生ま…

戦に敗れ、捕らえられ、手足の腱を斬られた。 やせ細り、虚ろになり、もう仇を取りたいという気持ちも消えかけた。 量り売りでもされるかのように売りに出された奴隷市で私を買ったのは…

　2967年。人類は地球の覇者ではなくなった。人間が生み出した、AIという新たな生命によって淘汰されたのだ。しかし、そうは言っても都市は腐敗し、歴史ある技術が消えてしまった訳では…

高校時代、私達三人は毎日飽きもせず一緒にいた。 そんな時間が永遠に続くと、信じて疑わなかったあの頃からもう十年。 私達二人は酒を飲み交わしていた。 行方が分からなくなった一人を想…

四月。高校三年生になった糸巻文子は、理系大学への進学を目指している。成績は悪くはないが、特別優れているというわけでもない。不安と焦りを感じつつ、日々勉強に励んでいた。 進路相談の…

わたしの消しゴムは、不思議な消しゴム。 わたしの左手は消えてしまった。 でも、わたしの一番消したいものは消してくれない。 それはわたしの、嫌な記憶。 わたしの、嫌な、思い出。 …

　仕事と家の往復で日々を過ごしていた事務員、鈴藤ひより。残業帰りのある日、突然目の前に現れたのはおよそ人間とは思えない生物。キラキラ輝く身体、若干違和感のある言葉。彼女、アズライ…

三ヶ月後、世界が滅びます。そう告げられて壊れていく世界で、僕は一人生きていた。壊れていく世界で、一人で生きる。そのつもりだった――。予期せぬ女子高校生との出会いで、二人で生きてく…

神様が最初に世界を作った時、大陸は一つだった。 同じ大陸に生きるものたちを見て神様は考えた。 「ひとところに集めた生き物には多様性が足りない。」 神様は大陸を五つに分けた。 そし…

　雪が降り、そして止み、また降り、風に流され、そして、また、止む。 　その宿は特急停車駅から送迎バスで一時間半ほど、ネット上では温泉と山菜が客人を迎える宿、という惹句で紹介されて…

灯瑠は高校入学にあたり、家が遠いからとの理由と母の策略で高校近くのアパートへ引っ越す事になった。 その引っ越し当日、色々あったが無事に新居へ引っ越せたことに思いを馳せていると怪奇…

　結人（ムスビト）とは「愛する者と愛される者を結ぶ」特殊能力を持つ、人間のようで人間ではないものだ。結人のイユは、男性同士のカップル（戸川則男と平野信夫）を成立させた。そのこと（…

▼あらすじ リンネとハルナ、ふたりの女子高生は文芸部室で殺し合い、共に果てた。そしてリンネは何度目かもわからぬクリスマスへと戻され、ハルナはその事実を前世の記憶として持ちながら目…

日暮香奈は階段のないマンション生活を始めようと、不動産屋へやって来た。 車椅子の夫のためいい物件を見付け、その場で契約しお金を支払っただのだが……。

　日常 誰もがありがたがらない　普通とも言われる 単なる生活　国によって違う それは単なる理屈でしかない　失ったものは戻らない 永続的に　戻りもしない　何を殺しても消えたものは戻…

　突然身近にいる人の記憶が薄れ、最期には存在そのものが無かったことにされてしまう謎の現象、消失症候群。 　そんな都市伝説がまことしやかに噂される中、何事も無気力な高校生──北瀬…