「聞こえない」を含む小説

自由に、と言えば聞こえはいい。 大きく広がる空、自らの衝動に任せ、どこにでも行くことが出来る、なんでもすることが出来る… 果たしてそうか？ その『自由』という言葉は本当に我ら…

日下部海斗には彼女がいた。名を椎名沙耶香と言った。彼女は聴覚障害者であり耳が全く聞こえないので、海斗は手元にあった紙とペンで筆談を始める。そして時は経ち二人の時間は唐突に終わりを…

松村亀太郎、38歳、会社員男性、独身。ドナルド・ダックワース。25歳、会社員男性、独身。 二人は同じ会社に勤めていた。 二人はベジタリアンだった。 二人はゲイだった。 二…

とある田舎町に住む少年ウィリアムは、昔から不思議なものの声が聞こえ、その姿が見えた。 ある日、彼の町に唯一の名所といえる美術館が建てられる。 美術館を訪れた彼は数多くの魅力的な芸…

都立碧英高等学校。この高校は一学年15クラスあるマンモス校。そこに通う男子生徒の符灯凪は、勉強の成績は学年でもトップクラス、頭の良さにだけは自信があった。 二年に上がったばか…

KAC1参加用作品。テーマは切り札はフクロウ。 これは、魔法の存在する世界の魔法高校で起きたちょっとした事件のお話。 ある日、東流魔法高校の生徒 一条瀬奈が校長室へと向かうと、校…

知り合いに英語母語話者がいたらこのタイトルを読んでとお願いしてみてください。 きっと「この文はおかしいよ」と言われると思います。 ともあれ、切り札は「ふくろう」です。 悪しからず…

理由はともかく金で首の回らない僕は祖父の形見を売ることにしたが…

小さきものに、そっと、背中を押してもらうこと。気のせいかもしれない。それでも、今いる場所にとどまるより、きっといい。

『カクヨム3周年記念キャンペーン、１日目のお題』 　～　言実第二小学校　学園七不思議その四　～ 　夕方以降、誰もいない第二運動場で複数の足音がどこからともなく聞こえてくる。 …

大学進学のため地方から上京してきた主人公、前島日葉理（ひより）。 ひょんなことから本屋を経営することになり…。 そんな彼女が出会うのは一風変わった人ばかり。 声は聞こえるが、音…

カクヨム3周年記念選手権 『切り札はフクロウ』 　暗い森の中で迷子になった少年たち。森の中で聞こえてくるあの声。 　もう、あとは……あれに頼るしかない。 ※お題にマッチングし…

昔から罪を犯した者には悪鬼が宿るという言い伝えがあった。だが悪鬼というのは未だ謎ばかり。端的に言ってしまえばこれは悪鬼が宿った六人の男たちの話。 ここはアンラ帝国の都市、ミエリ…

　許すではなく、赦（ゆる）す―――― 　私は出会ってしまった、赦されぬ恋に。 　姿は見えても、声は聞けても、触れることはできない。 　そんな不思議で、甘く切ない恋。 　住む世界が…

心臓は止まった。脳は活動を停止した。脈はもうない。息も聞こえない。なのに何事も無かったように起き上がり、生活を営む死者がいる。 そんな死者の心について研究をする博士の助手を務める…

異世界転生を果たしたハルトは、冒険者ギルドにて一人の少女と出会った。 その少女は、見てくれこそ完璧なものの性格に難を抱えていた。 ツンデレといえば聞こえはいいが、人と接するとツ…

灰色の僕は皆川春樹。特にこれといった特徴もない高校生。 ある日、突然教室の真ん中の方で僕の名前が話題に上がっているのが聞こえて、 その内容をよく聞くと、僕がクラスで一番かわいいと…

就職を機に実家の整理に帰ってきた。 大嫌いで、逃げ出したくてたまらなかった故郷は、 相変わらず、嫌いなままなのに。 どうして、彼だけが私を捉えてしまう。 何も聞こえない癖…

　カーリーは銃声で昼寝から覚めた。 　ふと一緒に寝ていたはずの息子たちの姿がないことに気づく。再び銃声が聞こえ、カーリーは一目散に町の境へと駆け出した。 　走り寄ってくる息子たち…

小学4年生のひいろくんはキライな食べ物がいっぱい。 ある日、学校で怪人に襲われると、何やら謎の声が聞こえてきました ――さあ、ひいろくん。そこに残してあるピーマンを食べるのです！