「童話・童話・童話」を含む小説

赤い耳と尻尾を持つ、風変わりな子ぎつね『カヤ』のお話です。 ※実際には狐は、春先に出産して夏には子別れの季節を迎えます。このお話の子ぎつねたちは、少しだけゆっくり大人になるよ…

友達が欲しい博士は、ロボットに友達になれと命令しますが……。 ※本作は「小説家になろう」にも掲載されております。

故郷に帰った浦島太郎。彼は、いったいなぜあの玉手箱を開けてしまったのだろうか？ また、乙姫は、どうしてそんなものを彼に贈ろうとしたのか？ 謎多きお伽話の真相が、いまここに明らか…

「絶滅危惧種」にまつわる童話です。「渚鹿」という美しい鹿は、絶滅の危機に瀕していました。少女マイラは、渚鹿をひとめ見たいと旅をします。そこで、マイラはユニという少女と出会うのです…

clip:第２２回ENEOS童話賞　応募結果：不選考 空想が大嫌いな、ヤドカリの夢物語

童話のような恋がしたい。 何も知らない赤ずきんのように、 泳げない人魚姫のように、 走り回るアリスのように、 夢を見る眠り姫のように、 恋の味を知らない白雪姫のように、 背伸び…

昔のお話です。 予言を信じる国と予言を信じない国、二つの国がおりました。 ある時、予言の国で双子の赤ちゃんが生まれました。 男の子と、女の子の双子。 その双子の予言がありまし…

──以下、「NOAH（ノア）」の資料より一部抜粋 1，変化獣（へんげじゅう） について 　変化獣とは、その名の通り、人間に変化することのできる獣、及び、獣に変化することので…

傷心の少年フェリックスは、仔犬のトトと一緒に偉大な魔法使いオズがおさめる国に迷い込みました。 彼を一目見て気に入ったオズは言います。「あの人をわたしの元に連れてきなさい！　無理矢…

あるところに、アカリという少女がおりました。彼女はいつもお気に入りの赤いずきんを被っていたため、周囲からは赤ずきんちゃんと呼ばれていました。 ある日、彼女は森の中で、狩人に追われ…

　薄暗い森の奥も奥、古いお屋敷にはこわあい怪物が棲んでいて、里のかわいい子供を攫っては食べてしまうのだとさ。 　決して近づいてはいけないよ。そのお屋敷を目指すのは、生きることに絶…

少女とその家族は大きなお城に住んでいた。 ある日、殺人鬼の男は幼い少女に出会う。彼は少女の家族を殺した。 殺人鬼の男は少女も殺そうとした。 ……だが、少女の無垢な瞳を見て、男は少…

桃太郎。日本人は小さい頃からずっと聞いて来たお話でしょう。 今回の【鬼ヶ島 –桃太郎と輪廻の鬼–】は、桃太郎のモデルのお話や、今に伝わる桃太郎から着想を得た、オリジナルの桃太郎…

「記憶は、記憶はいりませんか」 「その記憶は大事に取っておきなさい。記憶は、その人自身なのだから」 これは、記憶を売る少女と記憶を買う男の話。 それは、心温まることのない、暗く…

　夜の砂漠を、電車は走る。砂漠の先にあるのは『オワリ』。足元に置いたリュックにはたくさんの林檎。林檎は彼の好物だったから、たくさんたくさん持ってきた。 　電車に揺られ僕は彼の元…

ある日、羊飼いは天使を見つけた。天使を辞めさせられるため、羊の悪魔になる予定だという天使だが、悩み事があった。 「羊の悪魔になったのなら……黒い羊になるっていうんだ！　僕は白くて…

　群れからはぐれた渡鳥が一羽、風にも抗えず飛んでいた。自分の後に続いて飛ぶ者は誰もいなかった。 　羽根は汚れ、北極星は曇天に隠されて、もはや失うものも飛ぶ理由など無いはずだった。

昔、オニがいた頃の話でございます。 川で遊んでいた子どものオニのアオたちのところに、石が投げつけられて、その石がアオの額に当たってしまいます。ツノのようなタンコブができてしまった…

北海道生まれの鬼熊さんはワケあって東京で暮らすヒグマなのです。 人の街で慣れないことも多いけれど、愛する家族が一緒ならヘッチャラなのです。 子ども達がすくすく元気に育つ中、とう…