「後」を含む小説

タカギタカヒコは、中学時代に友人のひとりから「欧米ではクリスマスにフライドチキンを食べない」と聞かされたのをおぼえている。じゃあ、何を食べるんだ――七面鳥だってさ。 七面鳥への思…

　町の喧騒から離れたホテルは、建てられてから百年以上の時が過ぎている。ホテルを改修した後、面倒な人間関係といった日常のストレスから逃れる事を目的として利用される予定だった。 　本…

乙女ゲーム「この光に花束を」の悪役令嬢デイリヒータ・マイスニーに転生してしまった私。 しかもこの場所この格好、バッドエンド「魔王が来たりて世界が滅ぶ」のエンディングスチルでしか見…

月曜日の帰り道、高校生の一ノ瀬泉がいつものように電車で帰宅していると、無防備に眠る同じ制服を着た見知らぬ美少女・松本未羊が隣に座っていた。 翌日以降も続き、そんな未羊のギャップに…

終業式の後、クラスの市川くんが教室から居なくなった。 その後、体育館の裏で死体が発見される……。

ニカイア公会議後に異端となった福音があった。そこには一人の男のよりどころになった考えがあった。そんな彼の福音をこの世から消そうとす兵が向かう。

「友人は自称神絵師で、SNSのフォロワー数が自慢でした。先日そんな友人が自殺しました。いつも明るい彼が……不審に思い彼のSNSをさかのぼり自殺の原因を調べ始めたのですが……おかし…

　水泳の塩素で焼けたショートカットには、茶色のメッシュが入っている女子高生。芦立千尋は、亡くなった母の境遇から男性が苦手だった。交際経験は当然ゼロ。医者になるため医大付属の高校へ…

侯爵令嬢のリリアンナは、貴族の令息・令嬢が通うことを義務付けられている学園に入学した直後から、同じ学年でクラスの違うアンナから、何故か執拗に絡まれている。 まるでリリアンナがアン…

かつて「めでたし、めでたし」で終わったはずの御伽噺。 だが、それは真実ではなかった――。 突如、全世界の図書館が爆破され、数日後には茨に包まれた異形の巨大な図書館が現れた。そこ…

構想に１年ほどかけて完成させた作品です。文が拙いですが、数年後にもしかしたらリメイクされて読みやすくなるかもしれません。

※『この物語には、非人道的行為や残忍な描写を多く含みますが、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…

降ってわいたデカ女ブームの恩恵にあずかれない、デカ女の茜（身長２ｍ）。 高校二年生の彼女はある日の放課後、親友の女友達とともに異世界に聖女召喚されてしまう。 目覚めるとそこは巨大…

中身は特になく、後悔に失敗を募らせる。人に話すにはあまりにも薄い物語性に、何が面白くてこんなの書いてるの？と聞かれたときには、うるせえとしか返せないだろう。だからと言い、実際に考…

母からの頼まれものである花束を届けに渋々兄の部屋へ向かったセイル。 だが部屋に兄はおらず、代わりに胡散臭い青年と出会うことになる。 噛み合わない会話を交わしたあと、押し花の栞を無…

【Ｂ級映画風作品】 Ｂ級近未来ハードボイルドサンタアクション第三幕。　 かつて世界中に存在していた野生のサンタクロース。その栄華は永遠には続かず、長い黄昏の後に絶滅した。 だが、…

『魔鉄』と呼ばれる物質が、人類に別世界を見せ始めてから、時が経った。魔鉄と、それを引き出す魔女を対として使う魔術――『鉄脈術』。世界に対して想像を具現させたそれは、『ラバルナ帝国…

人族と魔族の最終戦争の最中、生きとし生けるもの全ての前に神が降臨した。神は世界を再生させ、370年後の〈神判の日〉にどちらかの種族を滅ぼすことを宣言した。神の意思に背く方法は一つ…

「夏、暑さを疎ましく思って、冬、寒さに震えて、そういう巡る季節のなか、冷暖房の下で俗っぽい死者蘇生をして、そこで小さな幸せを感じて、ただ単純な循環をするように呼吸をして生きて、だ…

思い入れのあるレストランで婚約破棄された挙げ句、式場のキャンセル料まで支払う羽目になった穂乃香。 帰りに立ち寄ったバーでしつこいナンパ男を撃退しようとカクテルをぶちまけるが、助…