「いや」を含む小説

自分の名前すら忘れてしまった男が突然、丸腰で異世界？に飛ばされるお話。 彼がどうしてその場所にいるのか、自分の存在理由を探す旅が始まる。

　これは夢、いやある日の記憶だっただろうか。 　その時は普通だったことがあった。あったように思う。 　幼い頃、そうして遊ぶのが当たり前だった。 　いつの日かその当たり前がなくなっ…

帰宅部という部活動の本当の活動内容が！！今ここで明かされる！！ そう、帰宅部とは！学校から出てそのまま家に帰り着くだけの部活である！！ いや！違う！！ じゃあなんだと気になる方は…

「お見かけしないお顔ですが、どちらかお探しですか」 　男は一瞬ぽかんとした後、少し恥ずかしそうな笑みを浮かべた。 「いやなに、風を追っているだけでして」 　夏の日の夕方に出会っ…

毎日サービス残業サービス残業。仕事が終わっても部長だとか課長だとか社長だとかに声をかけられ仕事が増える。午前三時の帰宅、午前八時の出勤は当たり前だった。そんなある日のこと、海に身…

　今日、俺あてに一枚のＤＶＤが届いた。 　それはどうやらビデオレターのようだった。 　差出人は、三ヵ月前に親の転勤で引っ越した幼馴染のみさき。 　引越しした最初の頃に、メールの…

　魔法を操る人外、「魔物」が人類の敵として立ちはだかって数千年。人類は魔法を使える人間、「魔者」の力を借りることで魔物を退け、文明を安定して築けるまでに至っていた。 　どんな魔物…

MMORPG歴１０年の俺こと高校生の水瀬海斗《みなせかいと》は２年前から１つのゲームに苦戦していた。そのゲームとは「エルギネイト・オンライン」と呼ばれる爆発的ヒットを産み出した物…

過去、かなり前に書いた作品をあげました。自分への備忘録として、です。とても稚拙ですが。いやほんと稚拙ですが。 とある女の子と人間の男の子が会話するだけの短編です。 ここから続き…

――確かに幼稚園のかばんをさげていたとき、帰りのあいさつは「さようなら」だった。 　それだけじゃない、「おはよう」も、「ありがとう」も、「いただきます」も、「ごめんなさい」も。…

「はい。おはようございますー今日もまだら模様が素敵で！　さて、今日も箱の中で失礼しますよ。そろそろ脱出する気になってくれましたか？　え？　まだ動かない？　仕方ないですね。今日で９…

あらゆる科学の実験施設と研究者が詰め込まれた、南海に浮かぶ巨大な人工島《沖ノ鳥メガ・フロート》。科学立国日本というフレーズを挽回するために造られた最先端の《島》では、高度な科学捜…

中学生、僕らは夏を殺した。 人物画を描くのが嫌いな少年･梓(あずさ)と、普通の家庭に育った少年･絵哉(かいや)の友情と、別れ。 見る人によってはブロマンスかも。 ※他投稿サ…

「わたしのことを食べて下さい」 　魔王が助けた――、いや、正確には食べる為に奪った筈の盲の少女は、眼前で堂々とそう告げた。 　被食者と捕食者の間に芽生えた奇妙な関係は、やがて魔…