「確かに」を含む小説

人とは――人間とは、斯くも残忍で、斯くも惨めで、斯くも愛おしい――。 例え住む世界が違えど、年の差があれど、同性であれど、守りたいと思った。大切だと、必要だと思った。 医学生…

子どもの頃、確かに見たはずの、怖あ〜〜い……ハロウィンの映画……

俺は田舎で郵便局員をしている。 確かに刺激は少ないけれど、やりがいのある仕事だとは思う。 淡々とした日々は、静かに過ぎていく。 そんなある日、俺は一通の奇妙な手紙と出会うのだが……

今まで書き溜めてきたものを載せます。 春夏秋冬にちなんだお話です。 主人公夜桜千秋は、何故か花が女の子に見てしまう体質であり、どうして自分だけなのかと色んな花達に振り回されな…

友達がおらず楽しみもなく、かと言って自分を変える勇気もなくただ無為に日々を過ごしてきた高校生、あすかは、不可思議な店に吸い寄せられるようにして入ることになる。そこに居たのは、様々…

小説の語り手というものがその世界に実現するとしたら、何が適切なのでしょうか。作者？神様？幽霊？多くの物が挙げられると思います。 しかしそれが誰であれ、カメラワークというものが大切…

　かつて僕が暮らすこの世界には、多くのロックスターが存在していた。 　父親の影響で、古い音楽を聴く機会が多く、今では数少ないロックスターに憧れていた。 　僕もいつかロックスターに…

２００８年４月１８日に書いた詩です。とある、ニュース番組を見て、思いついた詩です。確か、お年寄りの温泉旅行ブームの話題の後に、子育てノイローゼに悩むお母さんたちの話題を、取り上げ…

私は、夢は「自分専用の娯楽の極み」だと考えてます。 多くの人は夢で見たことを外に出すことはしないでしょう。 しかし、幾人かは私を同じように「人の夢見るの好き人間」であるかと思いま…

私は前世では猫宮　小鳥という名前だった。 生前の私は立派とは言い難いが、しかし、確かに人間だった。そうなのだ。平均的な容姿で、そこそこな大学を出て、中小企業に就職したOLの人間。…

「では、これより会議を始める」 　始まりの神は７柱の神々を集めそう言った。 　世界は直に終わりを迎える。神々は世界の崩壊に向けて、何を『ノアの方舟』に乗せるかを〝選択〟しなければ…

『高専共通システムに登録されているパスワードの有効期限が近づいています。パスワードを変更してください。』 　そんなメールを無視し続けていたある日、高専生の東雲秀一は結瀬山を散歩し…

とあるFtXのお話。 はじめまして。汐見千里(しおみせんり)と申します。 初めての作品なので、拙い部分も多いかもしれませんが、 どうぞよろしくお願いします。

そこに、仁科という名の若者がいるのだが彼にはどうも特異な能力があり、なんと妖を視るらしい。 雑貨屋を開いているが、扱う品はどれもこれも珍妙なものばかりで、店主自身もこれまた妙ちく…

「今はない、どこかの国」のお話。ショートショート連作です。

主人公が出会う奇々怪界とも取れる人間模様。 その中で感じる世界を。 異質な結婚生活であったことは確かです。 僕の考え方が間違えていたのか。 それとも、何が間違っていたのか。 本当…

人ならざる異才をその身に宿す人間を人は、“魔女”と呼ぶ――。 ある日、女子高生の深渕真由子はバイト先の喫茶店で不思議な女性にスカウトされてしまった。 彼女の名は、真白黒恵。 …

高貴な家柄、圧倒的なパワー、女の子にモテモテの美しい容姿。望み通りのスペックを得て俺は転生した。女の子であるという一点を除けば。いや、確かに性別の指定はしなかったけどさ！最強の勇…

確率という言葉は誰もが聞いた事があると思う。 　数学の授業や宝くじの当選確率といった具合に。 　そもそも確率とは『ある事象が起こる、または、ある命題が真である、確からしさの度…

　ある出来事をきっかけに生きがいを失った少年、矢車勇真（やぐるまゆうま）は、幼なじみの、美人で頭が良く社交的で人気の高い非の打ち所がない完璧少女、光里（ひかり）のアプローチをかわ…