「短編」を含む小説

9月1日から11月7日までX（旧Twitter）に投稿した140字小説をまとめています。

つれづれなるままに思いを載せただけの短文です フィクションです

　幼馴染の森宮涼之助と水瀬葉月は両片思いだった。葉月は涼之助への忍ぶ恋情に悩み。夏の終わり、ついに病床に伏してしまう。 　見舞いに来た森宮涼之助は葉月の夢を聞かされることとなる。

”対象の感情を慮り続ける”という「投影」の呪い。 病弱な兄を養うため、人を殺める道を選んだロージェにとってそれは致命的なものだった。 命を奪う事に躊躇いを感じた彼は次第に他者の意…

ノーコメント

彗梨は戸惑っていた。尾鷲恢のストレートな愛情表現に。 尾鷲は逢いに来る口実として奇妙な事件の話を聞きつけてくるが、人付き合いの苦手な彗梨には事件の真相解明よりも恋愛の方が難しくて…

怪獣保護区に隣接している星花市。その調査に訪れた宇宙人は１人の少女に恋をする。全４話

ごく一般的な花屋で起こった お兄さんとお客様の物語

他人の頭の上に実体の無い不思議な猫が視えるOL、峰岸勝江は満員電車で黒猫を乗せた奇妙な女の子ミヨと出会った。 自称、化け猫の頼みを聞いて、のほほんOLがてんやわんやするハートフル…

魔法のある異世界を舞台に様々なキャラクターたちが織り成す日常の小さな物語。すべて1話完結です。

幸せになりたい。 この何気ない一言が、全て狂った気がする。

寂しくて、会いたくて、会いたくない人がいる。 その夜、突然、彼女の部屋に密かに思いを寄せる青年が現れた。 真夜中の魔物は、その力を使って会いたい人に会わせてくれるという。絵本…

　カフェ「みさき」の人気メニュー、それは75歳の千代子が作る特製弁当。 　「おばあちゃんの料理には、なんだか懐かしい味がするんです」 　常連の高校生が言った言葉は、深い意味を持っ…

短い怪談を上げていきます。 実話をもとにした話もありますが、全てフィクションです。何話から読んでも問題ございません。

　七十二歳の霜月惣一郎は、近所の人々からは「公園のベンチで本を読む温厚な老人」として知られていた。しかし、その穏やかな表情の裏には、誰も知らない過去が隠されていた。 　三十年間、…

可愛くてマドンナ的存在な彼女の好きな人と私の好きな人が同じなんて叶うわけが無いのに… ほろ苦い恋愛短編小説

かつて捨てた「絵描きの夢」が、ある日突然、高校時代の姿そのままで私の前に現れた。 「わたしはもう描けない。でも、"わたし"ならできるはずだよ。」 そう言って笑う彼女――もうひとり…

ある日のこと。 アカネが恋人の大学生ヒロシの部屋を訪ねると、ヒロシは熱心に部屋の中でもの探しをしているところに出くわす。 アカネを無視してヒロシが探すものとはいったい――。 ※…

星たちの動きを見ることで、別の世界線を調べることができるマジックアイテム、アーミラリ天球儀。そのアプリ版が発表され、社会現象になる。女子高生伊崎咲羽もその流行に乗った一人だった。…