「紙」を含む小説

震災時に被災建物の応急危険度判定をしてまわっている、建築士のボランティア活動に関しての話です。 ※エッセイ『道楽草』に書いた物です。そちらの方は読者数が少ないので独立した話とし…

役者を目指してど田舎から上京した青木　楓（あおき　かえで）は、養成所で演技を学びながらアルバイトで生計を立てていたが、未曾有の感染症蔓延の影響で失業し、次の仕事が見つからず、夢を…

　紙のオタクが紙しばきで全てが決まる世界に召喚されて理不尽な目に遭いそうになるけどめっちゃ献身的なツンデレデレ切り札ちゃんの助けを借りつつ闘う百合。ガッツリGLです。全3話で完結…

可哀想

昭和二十年、京都、夏。売れない小説家の男――『私』は風に飛ばされた原稿を追いかけて侵入した洋館の庭で、奇妙に美しい娘と逢う。娘が原稿用紙をなぞると、小説の一節が紙から剥がれ、娘の…

斤量と体力が比例するどこかの世界で、擬人化された紙たちが魔王討伐に出かけましたとさ。 どこの世界の話か知らんけど。 ファイター 色上質赤(厚口) 脳筋すぎてギルドで受けられる仕…

　十月下旬。 「小田亮さんに宅配便で～す。新井慎司さんから蔵書の宅配便です」 　配達員は広辞苑ほどの紙包をカウンセリング室に置いて立ち去った。 　新井慎司は大学時代の学友だ。卒…

　公園のベンチで五線紙を広げていた僕の頭上から、突然「何か」が降ってきた。 【30分小説】楽譜 （2009初稿・2023改稿）

将来、魔王の配下となる悪役ルーファに転生した男は、自身の破滅を回避するために、少年期に努力した。 それはもう無茶苦茶努力した。 努力し過ぎた結果、自身は副魔王にまで成り上がり、更…

メールよりも手紙。 電子書籍より紙の本。 なにかあればメモ用紙にプチレター。 20代にしては珍しいよね～と 柚紀(ユズキ)はよく言われる。 まぁ確かにあまり居ないかも... …

　いつもの窓辺の僕はいる。 　日が暮れると一日の喧噪は静まり、すっかりと静寂が広がってく。 　町の音はもうすっかり聞こえない。 　ただひとつ、窓の外に広がっているのは、無数の星々…

今朝の新聞に、紙保険証の廃止を正式決定とありました。 なんでこんなに頑ななのかと、 とにかく現場の意見に耳を傾けない政府に、 さすの私でもびっくりです。 なので本エッセイを載せま…

　草原で1人、目を覚ます男がいた。 　 　目を覚ました理由が、『蒸し暑い…。』という何とも言えない状況。 　自分が何者かもわからないまま始まる。と思いきや、愉快な相方が登場する…

その物語の主人公は死んだ。 題名に転生が入っているんだから死なないと始まらないだろ、と言うツッコミはこの際無視する。 しかし、そこから紆余曲折あって仮想の神が生まれた。 その神は…

私は花屋で働いていた。 どうして働き始めたか、回想し始める。

年度末、ブラック企業の社畜として働いていたアラサー女子が、深夜の喘息発作で死亡しちゃった――と思ったら、今流行りの異世界転生！ てっきり乙女ゲーの悪役令嬢やその近辺かと思いきや、…

妹のために、一番好きな字を書く姉の話。

ええ、ええ、どれひとつとして欠けては成り立たない、非常に大切な工程を踏んで書きました――紙の支度からインクの手配、そうして一字一句、私からあなたへ向ける言葉たち、最後に封をするに…

俳句二十句連作

書籍化されたWeb小説をときどき買う読者です。主に電子書籍で、気が向くと紙書籍を購入します。気に入るとファンレターを郵送したりします。全ての愛読したWeb小説を買うわけではありま…