マイナ保険証だけで大丈夫?
SoftCareer
第1話 紙の保険証が廃止って?
とある家庭の休日の朝の風景。
システム会社でSEをしている太郎さんと、専業主婦の花子さんが話をしている。
「ねえあなた。今朝の新聞に、今の保険証の廃止が正式決定って出てるけど、本当に大丈夫なのかしら? 隣の佐藤さんなんか、先週病院に行ったら、マイナンバーカードでうまく保険情報が読めないとかで、病気で体調が悪いのに、えらい手間がかかってしんどかったってぼやいていたけど……」
「ああ。そういう事もあるだろうね……」
「あるだろうね……って、あなた。病院のシステム関連の仕事してるんでしょ?
もうちょっとシステム会社や病院側がしっかりしてくれないと、不安でしょうがないわよ!」
「いや、それ、一概にシステム会社や病院のせいとは言えないんだよ。
今、紙保険証の廃止に反対している人も多いだろ。
まあ、いろいろ課題はあるのさ」
「課題って? マイナ保険証ってそんなに問題なの?」
「いいや。マイナ保険証の機能や目指す所は良いと思う。
ただ、どうして政府は、あんなに保険証廃止ばかりを優先して声高に叫ぶんだろってね。マイナンバーカードの普及が第一で、そのために手段を選ばないって感じが前面に出ちゃってる」
「そうなのかな。何が一番問題なの?」
「マイナ保険証って面倒くさいんだよ!」
「はあ? 何が面倒くさいのよ。カード一枚で済んで楽じゃない?」
「まあ、一般の人にとってはそう見えるよね。
でも、保険証が無くなってあれだけになると想像したら、身の毛がよだつ医療関係者も多いと思うよ。コロナの時とか、医師とか看護師さんとか医療関係者が頑張っているのが、みんなから見えたから応援してもらえたけど、今度のは患者さんや一般の目には触れない部分での手間だからね。
まあ、さっきの佐藤さんじゃないけど、患者さんに手間をかける事もある」
「ふーん。なんか興味沸いた。詳しく教えてよ!」
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