「桜の木」を含む小説

目の前に現れた黒猫が僕達四人を誘うように鳴いた。 じっと見詰める黄色い瞳に射竦められた僕達は誘われる侭に後を追い掛けて走る。着いた先には大きな桜の木があり、猫はそこで消えてしまう…

俺、江本雄二は、今日高校を卒業する。だけどその前に、どうしてもアイツに話したい事がある。 ずっと、アイツの事を思っていた。俺だけが見る事の出来る、あの桜の木の精に、好きだって伝え…

―…僕の故郷は青く澄みわたった海の中にあったらしい。 人魚の血を引く水嶋ゆえは、母子共に身体の一部が欠けていた。 母親は足を、ゆえは声を失っていた。 成長したゆえは美術工芸科…

和製ファンタジーです。初です。 お兄さんは桜の木の妖精のようなもの。桜が咲いている期間だけ木の下に現れます。(それ以外の期間は眠っている) そんな彼に会った「僕」とのお話。 彼…

身体の悪い僕。お気に入りの桜の木があったけど、満開を見る前に退院することに。同室の竹原さんに誘われて、病室を抜け出し夜の桜見物に出かける。突然現れた不思議な女の子と僕は話す。

少し寂れた神社近くの桜の木。そこで彼女に出会った。彼女は自分の事を｢桜の木の精｣だと言った。信じられなかった。けれど、彼女と過ごした時間は、俺にとってかけがえのないものだった…

落第医大生が迷い込んだのは、ヒトの命より樹木の命が優先される街。自らの命を守るため、彼は桜の木の治療に立ち上がる。物語の先にあるものはー 薬学・農学の知識はさほど無い分際で書い…

昔から身体が弱い中学2年生の芽吹春希は、いつものように定期検診で通い慣れた病院の中庭へと向かう。そこにいたのは、同じく15歳の桜蘭桃香。彼女もまた訳あってこの病院にいたのであった…

はつかねずみの小説家、桜の木ピイは、小説家を引退することにしていた。おしゃれでかわいいあの子たちのように、着飾って、素敵になって……。そんな自分を思い描いていた。友人のシムリは残…

　落語「頭山」（上方落語では「サクランボ」）を題材とした現代風・頭山の翻案です。ある日、会社員の主人公の頭の上に、桜の木が生えてきて……。某賞に応募したもののダメだったので、サル…

彼女にかけられたのは青春の呪い!?　笑ってちょっと泣ける学園ラブコメ『幼馴染の山吹さん』の続きが電撃文庫＠カクヨムで掲載中!! ＜ＳＴＯＲＹ＞ 「ねぇ、あかりちゃん。ぼく、やく…

――― 主な登場人物 桜木 奏 容姿 黒髪のロングヘア 身体 165 / 56.5 口が悪く、重度のアニヲタ、高校3年 運動神経は中の上の女の子 小鳥遊 千尋 容姿 茶…

桜の木と桜の花の会話。 この作品は『彼等の最後の五分間』の一作品です。 短編集を分解しました。 ……私はアホか。

八百万の神々が住まう島国は彼等の結界により外界と切り離されていた。度重なる戦で結界の一部が壊され、異国との貿易が始まっているが、まだ神々の力が勝っていた。 時は大正八九年。四季神…

春休み、白梅の女に取り憑かれた事件をきっかけに恋人同士になった三鷹修一と投野郁夫。三年生として新学期がスタートしたというのに、投野がまた取り憑かれる。今度は樹齢千年の桜の木に縛ら…

少年と少女。しろがねの湖の桜の木の根元で出会った二人の物語。

町がクリスマス色を纏い始めるころ、俺はカクヨムで出会ったマサキと会うことにした。 普通の男の子と普通の女の子のはなし クリスマス企画　#X'mas2017 https://ka…

親戚の爺様が遺した小さな家と一本の桜の木。何故それを俺に残したのか、俺はそれをどうしたら良いのか。 遺言と共に残された一通の手紙を読みながら、今日も俺は考える。 桜の木の根元の、…

神社の裏にひっそりと生えている桜の木。その幹を鉈で傷つけると、こことは違う世界に行くことができる。帰ってくるときは同様に、向こうの世界で桜の木を鉈で傷つければいい。 あの日、小…

名門校というわけではないが、古い歴史をもつ御守(みもり)学園。 校舎裏の丘にある大きな桜の木。 学園を見守るようにそびえ立つその桜には伝説があった。 「桜の木の下で告白が成功する…