第三者の目線だと怖い話ですが、当人からしてみれば……こういう形のラブストーリーもあるのですね
卒業式。桜の木の下には黒くて長い髪をした、桜の花びらのような淡い桃色の着物を着た女の子が立っていた。変わったラブストーリーです。愛はときに残酷ですね。
桜はなぜ、あの様な綺麗な花を咲かせるのか。とある高校の桜にもそれが当てはまる。毎年綺麗に咲く桜。その秘密を知ってしまった時、あなたはお花見を前の様にできますか?
こ、こ、怖ぁぁぁぁぁぁぁい!!!!いやいや、嘘でしょ!?と、まさかまさかの結末に外で「嘘っ!?」と言葉に出たくらいに衝撃的展開でした。主人公ユージは高校の卒業式当日。とある理由から、桜の木に向かっていた。あれ、純愛物?ホラーじゃないかな?この物語なら逆に長編書いてみたいな……なんて思ってた矢先のことでした。桜はいつまでも咲き続けるのでしょう。ああ、それが彼らの求めた愛なのであれば、ね。
本人同士の選択なり決断なりの問題だ。 大抵のことどもは、そうした一般論で片がつく。またはついてしまう。 しかし、もっと踏み込むならば用意周到さにおいて一方的な意志が背景に進んでいたとも思える。 詳細本作。
あるんです。死体が埋まってる、なんて話も聞いたことがあります。けれどこのお話には死体なんて出てきません。ただただ純粋な恋とか、愛とか、そういうきれいなものがあるんです。だけど、お話はきれいなだけでは終わりません。美しい桜の木には、秘密があるのです。
桜の花が綺麗に咲くのは、その下に屍体が埋まっているから。『桜の樹の下には』で、梶井基次郎はそう書いていますが……。はてさて。この高校の敷地内に、ひっそりとたたずむ桜は、どうして綺麗な花をつけるのでしょう。その理由は、読んでからのお楽しみです。
高校の卒業式。主人公は『アイツ』に好きだと伝えようと会いに行くのだけど……。想いは純粋で、悪意など微塵もなくて。無邪気な狂気が花を咲かせる。サヨナラとは。幸せとは。静かな余韻がじわりと胸を冷やす。なのにどこか幸せで。美しい。不思議な読後感の物語(ほめてます)
その高校に、美しく咲く桜の木。それに「魅せられた」主人公は、事あるごとにその桜を見に行くのですが、そのサクラは主人公にしか見えない「秘密」がありました。その秘密とは、一体──?最後にあっと驚くこと間違いなし。これもひとつの、愛のカタチですよね。
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