「妖怪もの」を含む小説

　瀬津涼香は探偵である。 　素行調査は請け負わない。家出人も探さない。ペットの捜索も行わない。彼女が依頼を受ける条件はただ一つ。 　そこに、超常的な何かがあるかどうか。 「どん…

ある日、唐突に『怪談の世界』から『童話の世界』へ宣戦布告がなされた。神も認めた開戦。勝利条件は互いに選定した十五の『王』を倒すこと。そして敗者は勝者の世界へ併合される。 本作に登…

母を亡くし児童養護施設で暮らす弓。 彼は奇妙なバケモノが見える以外は平凡な、居場所を探す孤独な少年だった。 ある日突然、何年も会っていない父親の部下と名乗る男、若葉が現れる。 …

　光の魔術師見習いのカイル。彼は魔術協会からとあるゴースト―――人ならざるモノを退治するため日ノ国　儀園町の神社へとやってきた。 　だが、狐に杖は封印されるわ、杖なしでは魔術も使…

高級官僚の欧陸洋（おうりくよう）の執務室には、夜な夜な怪異が出現。友人の楊淵季（ようえんき）が怪異の解説をしてくれるのだが……。第三章は、淵季の出身地の辺境が舞台。 １話３００…

　妖怪は人々の存在から忘れられれば、死ぬ。 　そんな怪異との別れを体験した少年達が敵として見るのは、新たな歳伝説やネットミーム。紛い物の妖達。 　 　そんな少年の中でも風変わりな…

　佐伯美澄は美容部員として働く厄年の３３歳。 　そのせいか会社が倒産し、実家に帰るはめに。そこでも美澄の厄年は発揮され、家に泥棒が入られるわ、父は骨折するわ、母は財布をなくすわ、…

ある日家に帰ると、知らない少女が当たり前のようにソファに座っていた。彼女は幸せを呼ぶことで有名な妖怪、座敷童子らしい。 だが、座敷童子といえば童子＝子供という意味を持つように、…

拙作「桜の朽木に虫の這うこと」シリーズに登場する架空の街・東京都朽木市（くちきし）。 九つのブロックにわかれるそれぞれの「区」の由来です。

物心が付く前に両親を亡くした『秋風 花梨』は、過度な食べ歩きにより全財産が底を尽き、途方に暮れていた。 そんな中、とある小柄な老人と出会い、温泉旅館で働かないかと勧められる。 怪…

　完全不定期更新の短編集です。 　時々自主企画に参加する事もあります。 第26話「昔日の舞台小屋」：柴田　恭太朗様【三題噺＃67】「芸」「橋」「石」にエントリーしています。 　…

十ノ物語（とおのものがたり） 今はもう久しく絶えてしまった不思議な世界への招待状をお送りいたします。 妖怪、幽霊、不思議なことのオンパレード。 招待状を受け取っていただく資格は「…

伝説的な存在の妖魔【妖の巫女】の血を継ぐ主人公玲。 男なのに美少女にしか見えない容姿の彼は「妖の巫女」と呼ばれる妖魔の力をもっていた。 彼はその力に翻弄されながらも自分の道を模索…

姫芝アサリは中学2年生になった2日後に、クラスメートの紋常時篤飛露と出会う。 彼女はひょんな事から妖怪に襲われて、それをきっかけに篤飛露の別の顔を知ることになる。

　転生見習い陰陽師、「安倍晴爛（あべのはるらん）」が百年に一度の大天才、麒麟児だともてはやされ、畏れられたのも今や昔の話。彼は数年の時を経て…… 　家に引きこもり食っちゃね生活…

此処は妖怪学校。加えて男子校である。 そんなむさ苦しくも賑やかな学園に一人の転校生がやってくる。 波乱の予感をなんとなく感じ取る、結。 かなりの頻度で問題の起こる学園で、更なる問…

怪獣VS一般人！？ 自然界のバランスが崩れた時、怪獣が暴れ、町には怪人が出没する。この星ではよくあること。 少し違うのはここにヒーローはいない。巻き込まれる一般人たちがいるだけ…

　京都で独り暮らしをする大学生、月宮静夜は、《陰陽師協会》からの命令で、とある少女を保護することになった。 　竜道院舞桜。14歳。中学三年生。京都の陰陽師たちを管理する《平安陰陽…

　とある田舎町。普通の高校生活を送っていた奏太は、ある日突然本家に呼び出され自分の役目を知らされる。それは、人の世、妖の世、鬼の世を隔てる結界を守り、そこにできた綻びを塞ぐこと。…

※この作品は続編となります。 　変えることのできない性質と結末を知りつつも、果てるまでの道は自由と手を繋ぎ直した志乃と芳親。改めて麗部直武の旅路の供をするも、直武の結末もまた近…