「そもそもの」を含む小説

高校二年生の神林幸木《かんばやしこうき》は、 廊下で友人の五十嵐晴那《いがらしはるな》が男子生徒と話しているのを見かける。 五十嵐は小学校の頃に少しだけ遊んだこともあったが、 こ…

目の前には倒れて死んでいる友人のマロニー。 そしてマロニーに全く似ていないはずなのに、そのマロニーに成りすませていた兄の姿。 その兄は憎悪もあらわに、彼に──ミトラの胸に呼び出し…

＜DAWN＞ 　そのゲームは全てが異常だった。 　製作者不明、運営元不明、宣伝も告知も何もなく唐突に現れた＜DAWN＞はそもそもがゲームなのかすら不明だった。 　新たなコン…

　2020年の夏――新型コロナウイルスの緊急事態宣言が漸く解除されたものの、へたれ中年サラリーマンの俺は、まだまだ安堵できずに単身赴任先のアパートで戦々恐々の日々を送っていた。あ…

　虐められていた高校生時代、さらには大学には行かずに引きこもった男『松風　神(じん)』 　就活はしたものの、幾度も面接で失敗し、挙句には『ぷっ……雷神は来ていないのかね？』なんて…

勇者一行と共に数多の冒険を重ねてきた熟練の魔術師アーネストは、何故かこの日本という国の青年になってしまった。 この世界では彼の特技である魔術が封印されている。いやむしろ、魔術・…

タイトルとキャッチコピーでもう大体喋ってしまって書くことがないのですが、フリーゲームを作ろうと思っている作者が、そもそも売れるゲームって何？って考えるエッセイと見せかけたチラシの…

　主人公である梓弓春太は、負けヒロインを愛する男子高校生である。 　春太はラノベのようなラブコメ展開を待ち望んでいたのだが、クラスでは何も起きなかった。 　後ろの席には金髪ギャル…

「おめでとう。君は大型トラックに轢かれて、異世界転生したよ。やったねっ」 「いや待ってよ、僕そもそも死んでいないよ？」 　いつも通りベッドに潜って、いつも通り寝ただけなのに、僕は…

MACHIDAはTOKYOなのか、そうじゃないのか。TOKYOはそもそも滅んでいた。

まったく。どうしてこうなったんだ？ 《ヒーロー》と《ヴィラン》が、都市の覇権を争う世界で、俺は弱小《ヒーロー》だった。 もうジジイだし、そもそも弱っちいから戦力外通告もされてたし…

過去作のタイトルはそのまま。違ったテーマと具材で調理し、PART２としてお届けいたします。 ※過去作の美女は画家でしたが、今回の美女は詩人です。 過去作 ⇒【ややホラー風味な】…

　年号が変わってしばらく経ったある年の日本で『ガラクシアス・エクス・マキナRPR（ロール・プレイング・リアリティ）』――通称『GexM（ゲェム）』――『電脳仕掛けの銀河』と名付け…

小説家になろうの方に置いている「ゼウスエクスマキナ」の外伝に当たる作品で、2013年1月のもの。 ちょっと思うところあって引っ張り出してきました。 読み返すと色々と文章がマズく…

永久とも思えるこの戦争を終わらせる方法はただ一つ。磔になったきのこ・たけのこをトロッコで轢き殺すこと。 「アカーーーーン！！！」

　一年前に定年退職した主人公は、孤独から目を背けつつ生きる。 　二年前に妻に先立たれ、離れて暮らす娘は結婚していて子供もいるので滅多に会えない。 　そんな男のとある一日。 自…

自堕落な野郎と小鳥とサメとときどきぴんぽんぱんぽん。

平凡な人生を真面目に生きて来た男は、ありふれた理由で妻を失い、皆と同じように定年退職を迎えた。 彼の退職後の人生の、とある一日の物語。 ※1. 自主企画「第九回　瞬発力を鍛え…

景浦れい様の自主企画参加作品。 ①タイトルは黄昏。 ②現代ドラマ。 ③私小説、純文学 ④主人公は妻に先立たれ、子や孫と離れて暮らし、一年前に定年退職した男性 ⑤おはようからおやす…