「ふたり」を含む小説

「ママが殺されたの」 あれはわたしたちが高校生で、夏休みが終わる直前で、雨が降っていて、まだ時計の針が夜と朝の狭間で遊んでいた頃――わたしはマユとふたりで眠気が張りついた街の中…

『廃世のストレンジ・サバイバー』の一年前。 文明崩壊後の日本。 人々は限られた物資の中で何とか過去の技術を復元させながら地道に復興の道を歩んでいた。 法と秩序を重んじ復興を進める…

芹澤 日魚子、25歳。特技、三秒で恋に落ちる。ただし男難の相あり。 深木 爽、25歳。特技、三秒で恋に落とす。ただし女の敵。 会社では他人のふりをするふたりは、ひとには言えない幼…

懐っこい後輩は、いつも絶妙な時間に電話をかけてくる。 新感覚飯テロラブコメディ！ ラーメンマニア：後輩（佐野麦穂　さのむぎほ）と、 ラーメンにわか：先輩（横山正人　よこやままさ…

「黒の残響」に登場するオオカミ達の番外短編、星を観に行くふたりのはなし。 ※過去にnoteに掲載したものを再投稿しています

婚約者のラウレンツ王子の誕生会に出席するため、都を訪れた公爵令嬢のヴァネッサ。彼女は病弱なので(表向き)、ほとんど領地から出たことがない。だから王宮訪問も王子に会うのも初めて。 …

「第五回こむら川朗読小説大賞」に参加しています。 戦場だろうとどこだろうと、ふたりぼっちだと思ったらふたりぼっち。そんな感じの話です。 ルビを振るのも、括弧で括るのも、傍点を打…

人の役に立ちたい少年は、便利屋に臨む。 家族を失った少年は、赤く染った少女を見つける。 寂しがり屋の少年は、白い少女に与えた。

主人公如月海は、どこにでもいる一般的なモブである.........なんて自己紹介はしねぇ!! 俺は自他ともに認めるイケメン、クズ 文武両道を地で行く万能タイプ ギャルゲーで言うと…

はぐれ神官のふたりは、棺桶とともにダンジョンに潜り込む。

ある日、宇和田紘は未来の情景を目にした。 ──幼馴染である新野彩葉に殺される。 紘に課せられた残酷な運命。容疑者の彩葉には二重人格という特殊な境遇が。 ふたりの君が交わる先のひと…

ジミオ、少年の名前。マキノ、少女の名前。 路地裏で人が死んでる。マキノが殺したみたい。 二人で旅に出る。あてはないみたい。 血が舞う。そんな海が凪いでいる。 当てナキふたり、そん…

西暦2120年、幼なじみのカレンとマリカは、修学旅行の太陽系一周中に、ふとしたことから漂流して小惑星に着陸してしまう。危機的な状況のなか、マリカはちょっとした安心を感じていた。「…

女の子が書いたラブレターを、男の子に渡す。中学生のときのちょっとした事件をきっかけに、そんなことをやっている白木閏葉 (しらきうるは) は、みんなから〈恋のピンチヒッター〉と呼ば…

ミサキの心のなかにわだかまっている、幼いころよく遊んでいた「おばさん」の顔。そして、彼女がすでに自殺によってこの世を去っている、ということを知った高校三年生の夏、ミサキは「世界を…

社会人になって3年。仕事にも慣れてきてだんだん楽しくなってきた、高科凪沙。しかし仕事に没頭すると家事はおろそかになってしまって部屋は荒れるばかり。温かいご飯は食べたいけど、休日は…

2038年、アメリカの天才発明家、春風椎(20)は日本の小学校に留学する。幼い頃、アフリカのスラム街で育った彼女は学校にほとんど通っていなかったからだ。 椎には双子の姉「春風林…

短編戯曲。言語と匂い。個性とは、共存とは。解り合いたい人々は今日も共に歩き、共に同じ風景を見つめ、共に食事をする。世界を見つめる彼は今日も筆を取る。ふたりとひとり。夫婦と絵描き。

２０２２年７月初めのコロナ禍・第７波が始まる直前の状況を、軽いラブコメ調で振り返ります。 １万５千字程度の短編なのでさっくりとお読みください。 過去の作品の後日談にあたりますが、…

記憶喪失になってある老人施設にやって来た老婆。 誰とも心を交わすことなく過ごす彼女だが、その施設の職員である初老の男性にだけは不思議と心を開いていた。 ふたりは治療の一環として…