「万人向け万人向け 短編」を含む小説

ペットのインコは会話が上手。──だけではないようで……。

ある日、「上半身すべてを一瞬で紫外線から守ることのできるパーカー」の存在を知った「私」は、「こんな変な服、着るわけがない」と笑い飛ばす。 そんな「私」がこのパーカーで得られた驚愕…

「へい、ヒップ」 『はいはい、なんでしょ』 「今日の天気は？」 『ああー、傘持ってけば雨がいつ降っても大丈夫ですよ』 「・・・。」

※短編賞用に短くしたものです 日本情緒溢れる観光地、神織市には《逢わせの神様》の言い伝えがあります。 曰く、この町のどこかには《逢わせの神様》がやっているお店がある。 曰く、…

遺書を書くことが好きだけれど、前半部分をなくしてしまった。32枚目以降だけが残されている。

広島への旅行中、隣席の女性に僕はたまたま手持ちの本を貸した。広島駅のホームで、彼女と僕はその正直な感想を語り合う。だが、そのあまりにも正直すぎるナイフの切れ味を知っているのは、僕…

　年月を過ごすうちに半ば朽ち、半ば繁茂する蔦に覆われた古塔だった。きっかけもなく、なにかひとつの強い原因があるでもなく、塔はただ背負った時間の重みに耐えきれず崩れ落ちたようだった。

半年間で３件の殺人事件。 その犯人が今日自首してきた。 犯人は今年高校生に上がった小柄な女の子だった。 アリバイ、動機、証拠、果たして彼女が本当に犯人なのだろうか？

140字以内でしたためる超短編小説、#140字小説。 旧TwitterのX（@shitatamerusoda）でも、ほぼ毎日140字小説を創作し、ポストしています。 今日は「〇〇…

息子の希望で飼い始めた柴犬の「シバ」。 けれど、しばらくすると息子はシバの散歩を面倒くさがるようになってしまう。 俺はシバの犬小屋づくりをきっかけに、息子とシバの距離を縮めようと…

　中学二年生の新嶋色珀（にいじまいろは）には、今はまだ片想い中だが、運命の人だと信じて疑わない相手がいた。 　その相手とは、クラスメイトの大宮琥央（おおみやこお）のことだ。 　琥…

不景気でその日リストラされた楠木宏樹はその事に意気消沈しながらも都内にある自宅へ戻るとポストの中に手紙が入っていた 差出人は楠木小百合、宏樹の母親からだった。 その中身を自宅の中…

神聖な土地を守る人々から見た信仰の移り変わり、家族の在り方についてのファンタジーです。

描かれるのはどこにでもいるような、海辺の町の人間の姿。 一つの街に生きる様々な人間を、一話読み切り方式で描いていきます。

手のひらで転がして、丸めて飲み込むようなショートストーリー。 夢みたいにふわふわしたり、カチコチに固まったりした現実も。 一話ごとに完結しています。お好きなところからお読みく…

ふと思ったことを書き留めていく所存。 たぶん、至極どうでもいいことばっかり 書いてゆくと思います。 イメージカラーを元気が出そうなオレンジ色に変えてみました。 元気があったらな…

僕の馴染みの喫茶店には一台のピアノが置いてある。 誰かがそれを弾くのを聴きながらコーヒーを飲みつつ本を読む。僕の憩いのひと時だ。 そんなある日、僕はやはりいつものようにコーヒー…

母が作るカレーが美味しくないから、カレーが嫌いになった。そんな私は、カレー嫌いの原因となったのだろうりんご、そして、真犯人だろうスパイス・シナモン克服を試みる――。 ※この作品…