「いるもの」を含む小説

鷲見映真には、伝えられなかった想いがあった。そのことを知った中谷美和は、知ってしまったことに後悔をする。それぞれの後悔の先にあるものとは― （この作品は、「エブリスタ」「小説家…

各エピソードは登場人物の一人語りです。 エピソード毎に語り手が異なります。ただし、エピソード名の「○○の××」の○○部が共通しているものは同一の語り手です。 時系列をごちゃごちゃ…

誰かが言った 病や死は それだけでドラマだと だから安直に 物語にしてはいけないと 「誰でもない人になりたいな」 「へ？」 「私、誰でもない人になりたい」 で…

まるで巨大生物に齧られたように残る、平成最後のミステリーと新聞のトップ記事に報道された九ノ島災害。一方、九ノ島に一番近い某県某市九十九町はなんも前触れもなく失踪していき、行方不明…

これはノンフィクションである。 左利きというだけで、我々左利きは常日頃からストレスを抱えて生きている。 お箸を持つのも、物を書くのも、何かを咄嗟に掴むのも我々は左手を使う。 こ…

どんな人間にだって自分の人生の支えにしているものがあります。それが、主人公霧也にとっては『特別』という言葉です。いつも通りの日々に嫌気がさし、非日常を心の底から願っている霧也に幼…

【『スニーカー文庫 《タイトル斬り！》コンテスト』を加えました】 ――コンテストにはどんな作品を応募すればいいんだろう？ カクヨムでは様々なコンテストが開催されていますが、だ…

私たちが感覚的に認知しているものほど言語化が難しいものは無いと思います。 特に深く付き合っているものほど鮮明に表現できないのは「あたしのどこがすき？」と訊いてくる女性に似ています…

　夜道の足音は恐怖をそそる。 　夜道を一人で歩いていると、周囲には誰もいないのに“自分以外の足音”が聞こえる。 　そんな経験はないだろうか。 　一説によるとそれは自らの足音の…

二つの大河に囲まれた中原を舞台に、廻国修行の兵法者アレウスが各国の思惑を後目に、己の心の赴く儘、自由気侭に己の生き様を貫き通す。 目指す頂は武の極み、艱難辛苦は何のその、東で大…

個人企画に参加したいのですが、増えすぎると管理がきついので一つにまとめることにしました。よろしくお願いします。 企画参加の関係で（三つしか開催しているものを選べない）、もしかした…

男でありながら”王女”として生まれた青年と、女でありながら”王子”として生きなくてはいけなかった女性のちょっとシリアスで基本ゆるいファンタジーラブコメです。 小説家になろう　様…

小説好きな高校生、解名井 茂塗（わない もと）。彼は、ある日、交通事故に遭ってしまう。一命は取り留めたものの、そのせいで、自分に取り憑いている天使見習いで守護霊、ユラの姿が見える…

大きな変化は無かったように思えた けれど人に対する気持ちは、結構変わっていた のかもしれない 同じ出来事について 男性目線と女性目線の気持ちを 書きました

三歳の時に川で溺れてから、魔法が使えるようになってしまったセリカ。 同時に前世の記憶人格が、セリカの中に同居することとなった。 十六歳のある日、馬車にひかれそうになっていた男の子…

どたばた美術部三人組と街を包む怪奇が織りなす、ちょっとだけ怖いけど笑えるハートフルコメディ短編集。 ――――――――のつもりで書いた。 高嶺悠生（たかみねゆうせい） 高校生。…

楽しそうにしているあの人も、幸せそうにしているあの人も、皆抱えているものがある。全部綺麗なものなはずがない。生きているだけで幸せだと言う人もいるが、果たしてそんな一言で表すことが…

高校生の羽島悠は才能を欲していた。 人は誰しも何かしらの才能を持って生まれてくる。 しかし、自分がどんな才能を持っているのか自覚しているものは少ない。 悠もその1人だった。 …

皆さんは邪視というものをご存知ですか？　見るだけで人に災いをもたらすというあれです。 だが考えてもみてください。視線というものは魔法の類が関わっていなくても、ある種の力を持ってい…

その世界の住人の命を貪り、蹂躙する欲求を持つ、魔族と呼ばれる謎の種族がいた。 ごく稀に、魔族と住民との間に生まれる命が存在する。 しかしその命を宿した者は「混族」と呼ばれ、誕生し…