左利きの苦悶

尾裂狐

『左利きは左利き同士というだけで話が弾む』




 右利きの人にはわからない苦悶が左利きにはある。

 このエッセイでは左利きのあるある……というより、私のあるあるをまとめたものである。

 読む前の注意事項として、面白く内面を表現するため、また私自身の愚痴が混じっているため、少し過激な言葉を使うことがある。

 それを見て不快に思われることがあるかもしれない。その時は申し訳ないが、軽く流すか、ブラウザバックで読まないという選択を取ることをオススメする。

 それと、私の文書の癖として、普通の物語調の文書になる。そちらも了承した上で閲覧をお願いしたい。

 コメントなどで荒れないよう、読者のみんなも協力してほしい。


 また、同じ左利きでも『え、これはわからないんだけど』という反応を示すものもいるだろう。

 左利きあるあるとして紹介しているが、実質私の実体験の元というのを前提でお話させていただく。

 左利きで『こういう実体験で苦労している』という話をコメントして頂くことも私としてはとても嬉しく感じる。


 これらの注意事項を閲覧頂いた上で先に進んでもらいたい。

 それでは今回語る左利きの苦悶を紹介したいと思う。



『左利きは左利き同士というだけで話が弾む』



 私という左利きの人間は、左利きの人間を見つけるのが得意だ。

 飲食店の接客中、僅かな動作で『あ、この人左利きだ』

 電車の中でケータイを弄る人を見て『あ、この人左利きだ』)

 友達同士の会話やわすまかな動作で『あ、この人左利きだ』


 左利き同士が話をする時、必ず

 ハサミを使いづらい、調理器具が使いづらい。など、私たち左利きは日常的に不便を感じて生きている。


 人は苦労話で共感することで話を盛り上げられるものだが、左利き同士というのはそれに値するものだと私は思う。

 苦労話を人と共感することで、我々左利きは日常のストレスを発散する。

 Googleなどでも時々『左利き 不便』などと検索して他の左利きの苦労話を見ることで私もストレスを発散している。


 そのため、人と左利きの苦労を共感することは、左利きの私としては貴重な一時なのだ。

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