『私にとって左利きは希少生物ではない!!』





 Wikipediaの情報によると、左利きというのは人類全体の8~15%であると言われるらしい。

 つまり残りの85~92%の人間は右利きであると言うことだ。

 しかし、その数字を私という左利きは不快に思う。

 そこで右利きの読者に一つ物申したい。


『私にとって左利きは希少生物ではない!!』


 我々左利きは、自分が左利きであることを当たり前のように過ごしている。

 前話の『左利きは左利き同士というだけで話が弾む』でも語った通り、私という左利きは左利きを見つけるのが得意だ。

 友人、知人、同級生、赤の他人。少し探してみただけで、左利きの人間はごまんと居るというのが私という左利きの印象だ。


 確かに左利きというのは右利きの人間に比べて少ないのは確かな話だ。

 職場のほとんど、というよりも私以外が右利きであるという事実を受け止めたとしても、私にとっては左利きというのは希少生物ではないと断言しよう。

 なぜなら、私自信が左利きだからである。


 無論、この8~15%という比率は左利きを希少生物として扱うための数字ではないことは重々に理解している。

 しかし、私というひねくれた左利きはその数字をそのように受け取ってしまう。


 そのため、私は左利きの希少価値や比率を否定する。

 私は希少生物ではないのだ。

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