ナイトの守護霊
上ノ森 瞬
第1話 深窓の令嬢はまだ恋を知らない
01
やぁ、初めまして。
もしくは久しぶり?
君だよ、君。
今、この文章を見ている君に問いかけてるんだ。
大丈夫。
そんなに慌てなくてもいい。
すべてわかっているんだから。
この世界は小説の中の世界で僕はその登場人物に過ぎない……。
なぜ、そう思うかって?
その理由を語る前に、まずは自己紹介をさせてもらってもいいだろうか?
僕の名前は、
趣味はいろいろあるけれど、一番時間を費やしているのが小説を書くことだったりする。
小説は素晴らしい。
読めばその世界に入り込める。
書けばその世界を作り出せる。
その魅力に取り憑かれてからは、毎日のように、読み書きを繰り返している。
とは、言っても、ゲームもすれば、漫画も読むし、アニメも見るから、小説だけで生きているというのは少し大袈裟な表現になってしまうのだが……。
それでも、僕は言いたい。
本当の小説人間とはこの僕のことを言うのだと。
それぐらい好きだからというわけでは、あったりなかったりするわけだけど、この前……とは言っても、もうだいぶ経つのだがある一つの事実に気づいてしまった。
それがさっきのこの世界は小説の中の世界で僕はその登場人物に過ぎないということなのだが、なぜそう思うのか?という理由には、二つある。
まず、一つ目は僕の周りのどこかしらに常に視線を感じるということだ。
これはおそらく読者の視線に違いない。
もちろん、君の視線も今、感じている。
文章越しにでもはっきりと感じられる。
うん、きっとそうに違いない。
ただ、これだけは言わさせてほしい。
風呂とトイレまで覗く必要はあるのだろうか?
せめて、風呂とトイレの描写ではそっと次のページを開いてもらえないだろうか?
いや、まぁいい。
正直、これに関しては、そんな描写を書く作者にも責任があるのだ。
見るなと言う方が無理がある。
だから、作者に言いたい。
本当にやめてください。
需要ありません。
マジで。
そして、二つ目はコンビニまで最短距離で行こうとしたら、いつのまにか遠回りをしていたということだ。
これは、小説で言うところの完全に作者の仕業ではないだろうか……とか思ったりもする。
どういうことかって?
僕は一度、友達の家から家に帰る途中でコンビニに寄ろうとした。
角を左に曲がれば、コンビニに着くのになぜか右に曲がった。
自分の意思に反して。
結局そんなことが何回も続いて、結局コンビニに行くのに1時間以上かかってしまったのだ。
あの時は本当に意味がわからなかった。
嫌がらせにもほどがあるのではないのだろうか?
きっと、完全に作者の都合である文字稼ぎに違いない。
絶対、そうだ。
ちなみに、僕には妹がいるのだが、このことをノンフィクションで小説にしようと思い、相談したところ、病院に行く事を勧められたのでこの話は、それ以降はこの世界の人には話さないことにした。
あと、僕は十七歳の男子高校生だ。
ちょうど、今は夏休みだったりするので、学校に行くことはなく、きっと家で小説を読んでいる描写しかされないであろう。
なので、読んでいる読者の方々には本当に申し訳ないがおそらくこの物語は面白くない。
いや、おそらくではない。
絶対だ。
だから、もしこれを読んでいるなら君はかなりの小説マニアかきちがいのどちらかだと思う。
どちらかに分類されたくなければ、そっと閉じることをオススメする。
みんなの貴重な時間を使わせたくないから……。
とまぁ、基本的な僕の紹介はこのあたりだろうか……。
正直言うと、せっかく見てくれている小説マニアのためにも、まだまだ、語りたいことはある。
しかし、プロローグはいつの時代の小説も短いのだ。
なので、語りすぎないでおこうと思う。
おそらく、作者と僕の考えが一致するのであれば、この小説で言うところの第二話以降でわかると思うから、もしここまで読んでいるのであれば安心して次のページをめくってほしい。
そうすれば、きっと分かるだろう。
例えば、僕が天才であることだとか……、妹がきちがいに分類される人間であることだとか……。
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