「終わりと始まり」を含む小説

いつの間に、こうなってしまったんだろう。

とある一人のおじさんが体験した日常の終わりと始まり。

　それは街はずれで小さな雑貨店を営む、ある女性のお話。 　彼女はある日、自分の店の商品棚に、見覚えのない小物が並んでいることに気づく。それは不格好で、お世辞にも精巧とは言い難い…

一体世界が繰り返すようになったのはいつからだろうか。 世界中を空想上の化け物が闊歩し、破壊の限りを尽くしてから人類は何万回にも渡る戦いと敗北を繰り返し、その度に世界の終わりと始ま…

何度も死に、同じ時を繰り返す少女ミリアム。 死ぬ度に違う人間として生まれ変わるものの、必ずミリアムと言う名に生まれ、自国の王太子が殺害されるその時に、ミリアムも殺されてしまう。 …

2020年、3月。 この日、東京が消失した。 原因は未だわかっておらず、世界は混乱に包まれたままだった。 東京に住んでいたものたちは消息を絶ち、消失した都市部を中心に、何…

世界観の発端はTHE ALFEEの高見沢さんの詞です

第三次世界大戦。もし、勃発すれば核戦争になるでしょう。そんな近未来(起きて欲しくないですが)の話。 ※下記の二つの自主企画への参加作品です。 ・指定の文章で始まる小説 ・三題…

日向朱美は不思議な夢を見た。見たことのない風景、知らない人物。 翌日、学校の帰り道。朱美は黒い陽炎に包まれた親友の倉橋伊緑を見つける。 そして伊緑を殺そうとする男、ソウ。 朱美は…

上皇の皇子として生まれた少年、六尊。術式の才能が無かった彼は父親に冷遇され、ついには命を狙われた。一夜にして母を失い、家人を失い、皇族の身分さえ失った彼は、謎の声の導きで九死に一…

ability能力を持つ人間の保護を目的とした組織｢RACK｣の｢特別主任捜査員｣三日月 宗近は仲間の訃報が増え不穏な空気察していた 正さとは… 人間とは何か… 答えを望む…

謎の巨大な生物との戦いが起き、人類が姿を消した世界。戦いの中生み出された巨人の少女・真白と、人間の軍人・総介の2人は他の生き残りを探し、誰もいなくなった世界を旅する。戦いの足跡を…

ごく普通の生活を過ごしていた「三上百恵」は、突然の宇宙人襲来で一気に人生が変わる。それは幽霊となり何もできないままこの世をさまよっているだけなのだ。 そして五年後、目の前に自ら導…

雷雲が広がるある日。 道腹で泣いている女の子を道ばたで拾った。 話を聞くと、仕事の成績が悪く上司に叱られるとのこと。 つい、軽い気持ちで手伝うことを約束する。 「はなさないで…

『今日も星が綺麗だ』と、少年は呟く。 閉ざされた檻の中、両親にも愛されずに育った彼の心の寄る辺はもう星空しかなかった。 フェルゼン・ガグ・ヴェレット。 侵略者となった男の、幼い…

　退屈でつまらない今と未来をもて余す『僕』は、クラスメイトの自殺を切っ掛けに、SＮSで噂の『#あの世希望』というハッシュタグをつけて投稿してしまう。 　そして、興味本位で連絡を取…

お題「スタート」目が眩むほどの校舎の屋上に立って、ぼくは小さくなった地面の景色を見下ろす。不思議だ。誰もいないはずの屋上に、髪の長い涼しげな顔の女の子が立っている。

短編賞創作フェス参加作品。 幸せを知ったからこそ、失くしてしまう絶望にもまた気づいてしまう。 いずれ悲しみが訪れるとしても、その幸せを手放す事は出来るだろうか。 だから祈っ…

小さなズレからすれ違いを生んでしまった春海《はるか》と夏純《かすみ》。 「別れ」というひとつの結論を出すことにしたふたりは、恋人同士としての最後の時間を過ごしていた。