世界の終わりに咲く花を

平木明日香

失われた記憶の泥濘で



 彼女があなたの名前を盗んだら、あなたは家に帰ることができなくなる。


 もう、自分のことは覚えていない。


 でも不思議なことに、私はまだ、あなたのことを覚えている。




            ——ある夏の日。

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