「息をする」を含む小説

＿＿息が、したいな＿＿ そんな君の言葉が聞こえた気がして、僕は久しぶりに君に会いに行くことにした。 とある二人の、甘くて少しだけ切ない愛の物語。 ■ 7/23加筆・修正…

音楽まみれの近況ノートを読んでくださった方から、エッセイを書いてみてはどうか、とお話をいただいたので書いてみようと思います。 不定期開催、私が音楽好きになった時、はたまた音楽…

ふるいふるい時代のかおりと、桜の枝を携えて、少年は「私」を見下ろし問うた。 「きよらな瞳のおまえの姪への、求婚のなかだちとなってはもらえまいか」と。 ――人の身にあらざる少年が名…

息を吸う、吐く。 かんたんで、むずかしい、 生きづらい世界で息をするかれらの物語。

“そいつ”は いつもの学校 いつもの職場 いつもの公園 私達の街 街外れの森、海、川･･･ どこにだって存在している 何故“そいつ”が 私達を追…

　付き合って5年半、半同棲しているものの絶賛マンネリ中の西浜景と北丘恵。二人はこのまま結婚に向けて動くのか、それとも別れを選ぶのか。

「息をするように人を斬る」 刺客の子として生まれた平山小弥太は、父と共に殺しの旅に出た。 念真流という一族の秘奥を武器に、行く先々で人を斬って生き血を浴び、獣性を増しながら刺客と…

随時掌編を載せて参ります。

僕は夢日記をずっと昔からつけているんだ 夢の中で毎回違う人間や生物として主役を謳歌する。 たまに明晰夢も交えながら あちこちに僕が存在して、 夢の中でたくさんの物語を冒険している。

咲かないさくらの子どもを身籠もった少女と、彼女に恋をし続けた樹木の、およそ十五年に渡ってはなひらく、架空現代の異類婚姻譚。 ‪前日譚にあたる、「小指をからめて息をする」 （ht…

現代詩を槍にした。それだけでは敵わないから、槍を磨いたが磨き方がわからなかった。でも、わかったから。槍を粉々にして粉達を撒いて武器にしよう。小さいものが見えてくるはず。

何百年も昔、その身体が壮健にもかかわらず武神と呼ばれた者がいた。武神は戦の終わりまで見届けると同時に静かに息をすることを辞めた。 それから約五百年がたった今、彼は本当の意味の武神…

家でごろごろし、息をするのも面倒な男、シンイチが体験する転落人生。

暑い夕暮れ時。高校二年の夏。息をするのもつらい毎日の中で、あたしたちは死にそうだった。

舞台は17世紀、オスマン帝国のグランドハレム。 何千人もの美姫たちがこぞって寵を争うそこは、世界でいちばん美しくいちばん残酷な牢獄でもあった。 そこに生を受けたふたりの姉弟。 閉…