詩集「ラニーブドゥブ」

奏熊ととと

暗闇の少年は街頭を友達にかくれんぼをする



目さえなければ この暗闇の怖さを知ることはないのだろう


目さえなければ ついこの前見た夕焼けの美しさに見とれることはないだろう


満月って大事だ 少しでもぼやけていればその雑草が雑草であることがわかるのに


かくれんぼしよう 鬼になった少年は見つからないくらい消えてしまった


襲われるのは恐怖と不理解 それだけであり、それ以上のものはない


闇に溶けないように 輪郭が触れるように ポケットは手で溢れていた


足が前に進む 感触がしたんだ 葉の裏手から微かなの眩しさが


見つけたんだ お辞儀をするライト そしてその日は希望に変わった


なぁ、街頭のスポットライトはなんでこんなにも孤独を焦らしてくれるのだろう


なぁ、夜空を見ず謝るライトはなんでこんなにもスープを流してくれるのだろう


わからないけど、あの影は僕を孤独だと教えてくれたんだ


なぁ、街頭よ 教えてくれ君たちはなぜお辞儀をしているかい


なぁ、街頭よ 教えられた下を見る君の姿は晴れなのかい

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