「あやかし 歴史」を含む小説

何でも御座れ、何もかもがそこに揃う、見世物小屋。 そこに居座る噺家が、奇妙奇天烈な話を唱えるそうな。 治安も何もありゃしない。自由が渦巻く怪しきを、とくとご覧あれ

小学生の頃に両親を亡くした新田剣司は郷間神社に引き取られ退魔巫女としての役目を与えられた郷間舞と出会い、郷間神社の役目、妖魔退治に加わることになる。 引き取られて五年後、剣司は…

信州燕岳の中腹の神社に女性がひとり棲む。彼女は巫女舞で悪霊を祓う家業をしている。実はその正体については、誰も口を噤んでしまう。しかもその素性は戦国期からの曰くがあるという。

時は現代の日本。荒魂と呼ばれる負の思念体によって生み出される怪異。その中でも強力な存在である鬼の集団『百鬼夜行』。 それに対抗する退魔師と陰陽師から成る組織『陰陽退魔塾』の戦いは…

カクヨムコンテスト５中間選考作品 ある日転校をしてきた異国の謎めいた妖艶な少女から、歴史シュミレーションゲームを「プレイしてみて」と、貰い受けた田中籍なのだが。 プレイを始め…

茨城には河童が生息している。 カッペではない。本物のカッパである。 長い歴史の中で人間による淘汰圧を受けてきた結果、伝書に記されたような険は削がれ、凡そ人間に害をなすことのない、…

平家にあらずんば人にあらず。 禿『かぶろ』とよばれる子供たちが闊歩する京のみやこ。 不当な引き立てに遭う民たちに担がれた、賭博街の少女剣士、薫。 最初はただ、生きるために剣を振る…

安倍晴明とは何者か？　どこで生まれ、どう育ったのか？ 陰陽師としての異能とは何だったのか？　なぜ晴明神社に祀られるまで讃え、畏れられたのか？ 言い伝えの断片を拾い集め、歴史の裏…

朝廷の権力者・千手関白に媚びを売り、貴族社会の末席をかろうじて死守する源頼光。 おっちょこちょいでひょうきんで、周囲からは軽んぜられている彼だが、実はもう一つ、人知れず負っている…

『夜影』ーーそれは古来日本から存在している謎の集団。人ならざる力を操る者を『巫子代』と呼び、相反する存在、『温羅』と戦ってきた。その存在や起源は吉備の国にあると言われているが、そ…

　かつてこの世界の裏側にて、あやかしと戦う退魔師と呼ばれる人々がいた。 　 　されど、今はもういない。歴史ある退魔師の末裔である風海小乃葉は、自らの祖父の死をきっかけにその歴史に…

　山に住むという物の怪、女郎蜘蛛はあるとき、婚礼前の庄屋の息子の生き血を啜っていたところを猟師に襲われた。殺されそうになったところを、取り憑いていた庄屋の息子にかばわれ、命を救わ…

誰もを魅了する美しい容姿を持った少年、琉霞（るか）は、病に倒れた姉を助けるために、不思議な力を持つという『くちなしの乙女』に会いに行く。 そこにいたのは、梔乃（しの）と名乗る人形…

　ある日、突然両親を妖怪に殺された、少年は必死に逃げて鞍馬山へとたどり着く。そこで１人の少女を助けた。 　 　同時にそこに現れた、天狗に強くなりたいと願う。 　１０年後、少年は…

陰陽師・安倍泰成の依頼で御所を襲う物の怪を討伐することになった源頼政。 が、話を聞くとその物の怪・鵺の噂を流したのは陰陽師自身だという。 「噂となれば、それはいずれ実態を得る。…

　時は平安。かの有名な藤原道長や清少納言、紫式部が活躍した時代。風雅な平安文化が花開く一方、都は激しい権力争いの渦中にあり、闇が巣食う街角には魑魅魍魎達が溢れていた… ――。 …

転職活動中のOL菊井楓は、何かと浮きやすい自分がコンプレックス。いつも『普通』になりたいと願い続けていた。ある日、もふもふの耳と尻尾が映えたどう見ても『普通』じゃない美形お狐様社…

　時は明治９年、場所は横浜。 　上野の山に名前を葬った元彰義隊士の若侍。流れ着いた横浜で、賊軍の汚名から身を隠し、遊郭の用心棒を務めていたが、廃刀令でクビになる。 　その夜に…

呪術全盛の平安時代に名を馳せた、術士の子孫たちの物語です。(計9999字) 【antinomy《…アンチノミー》】 二律背反、の意味。 ２つの相反する事柄が、成り立つと同時に矛…

南海の小さな島に年に一度訪れる豊年祭の夜。 島の底から来た“マレピト”と呼ばれる仮面の神が、島の豊饒を祈願する奇妙な舞いを披露する。 貧しい島の悲しい歴史と、王国に翻弄される暗い…