「見ているだけで」を含む小説

昔々、とある国の森には「決して近づいてはならない」「魔物が住み着いている」と恐れられる東の塔があった。 そんな東塔に行ってみたい人間の少年・ジャンと、ジャンと両親のやり取りを見て…

少年イングマルは学園で公爵の息子と仲間を殺害してしまう。 追手から逃れ続けて月日は流れ、いつしか事件は忘れ去られてしまう。 　十年後、隣国との戦争が不利なままの帝国はある商人の…

他人の心が読める女子高生カナは、その能力を周囲には秘密にしていた。 だが親友のレイカに新しく出来た恋人が、性犯罪の常習者である事を能力で知ってしまう。 他人の心が読める事を言う…

小学六年生の苺樺は、クラスメイトの男子、弥生に恋する内気な少女。 勇気がなくて、同じ教室内にいるというのに、彼を見ているだけの日々。 しかし、夏休み明けの後期の委員会決めを境に、…

　―誰かの独白― 　思えば、最初に会ったときから魅入っていた。目が離せなかった。あの目を見ていると、訳もなく自分の存在が許されたような気分になる。自分にも価値があるのだと、生…

ある日、僕は無能扱いされて勇者パーティーから追放された。その後、僕は追放された悔しさを紛らわすために、研究に明け暮れた。そんなとき、『魔王と勇者パーティーが相打ちになった』という…

地球から遥か遠くにある惑星。 そこに住む生命体が見ている映像の内容は……

おかしくなってしまった人とそれを観察する医師。診る者と診られる者はいつしか見るものと見られるものになり、見ていたはずの者が見られる者になり…。無限の迷宮が夢幻の世界へと誘う。

実家に帰省したものの、やることがなく退屈な「私」は、なぜか、父がゴミ置き場を熱心に掃除するのを見ている。 父は娘に見られるのが嬉しいのか、掃除のやりかたを熱心に解説し始める。退屈…

　今年、IT関連の会社に入社した広瀬大樹。一年間という研修の中で、オリエンテーションの後、開発プロジェクトに投入された。 　このプロジェクトには、他に同期の人間が数人参加したが、…

※直接的な描写はありません。 　あくまでトイレの有無だけが関わる話の運びとなっております。 　魔物は排泄行為を行わない。魔物は垂れ流す、魔力の形で老廃物を。 　そんな老廃物が…

【1DAYシリーズ32作目】 主人公は付き合っている彼氏が積極的になってくれないことに不満を感じていた。　それを相談したのがよく当たると評判の占い師。　 その彼女がくれた薬…

彩度が豊かなのはきっと素晴らしくて、それだけで世界の美しさを信じられるはずで。それでもし、君と僕が同じ様に違う世界を見ているなら、この鮮やかなグラデーションはどれ位確かなんだろう？

吹き出物のできかけの膨らんだところを見ていると、芽が出かけの土の膨らみみたいだなと思うけれど、人間の肉体はグロテスクなのでそこからは膿しか出てこない。

　姉イシルはキラキラが見え、妹ルルーは黒いものが見えた。 　両親は、小さい頃のイシルの言葉は信じずに忘れ、両親に見えないものが見えるルルーは特別だと贔屓した。 　ルルーの見ている…

でも、頭痛が酷いので早めに書きます。

菜緒の家は三人家族。 お父さん、お母さん、菜緒の三人。 菜緒は最近、同じ夢を見る。 自分の家族を客観的に見ている夢や、母親に甘える夢。 それは、死んでしまった妹の願いだった。

このタイトルは大事に大事に描きたかった。そんな作品。 花火を見ている2人。花火はきれい？花火は見えた？何か忘れてない？

工藤正公が、治療費を払うために、総合受付でテレビに映る高校野球を見ていると、後ろにいた親子の会話が気になった。